近世以降、人の生活サイクルは「週」を単位とする。国/地域や宗教によって始まりの曜日が異なるなど違いはあるが、月曜から金曜まで働いて週末は休息日、という運用方法は概ね共通だ。もちろん現代日本に生きる我々も、日々の生活でつねに週を意識している。 運動(エクササイズ)の計画も、週を単位としている人が多いに違いない。たとえば、仕事のない週末にランニング、毎週火・木曜はスポーツジムのクラスに参加、といったケースだ。だから予定をたてるときだけでなく、運動量を振り返るときも週を意識することだろう。

そのためか、運動量を集計/管理する『アクティビティ』も、週単位での操作が念頭に置かれている。Apple Watchとペアリングすると現れるこのアプリ、1日の目標運動量に対する達成状況がひと目でわかるデザインだが、画面上部を左右へフリックすると1週間前/1週間後の情報が表示される。

フリックが弱いと3、4日、ではなく必ず1週間前/1週間後になることが、この機能のポイントだ。週単位で運動している人にとっては、1日前、2日前の運動量ではなく、先週、先々週の運動量が気になるはず。それが1、2回のフリックで可能になるのだから、なかなか心得た設計と言っていいだろう。

なお、画面の中ほどを左右へフリックすれば、現在表示している日の前日/明日の運動量を表示できる。前後数日を表示したい場合は、画面上部に表示された月~日の曜日をタップすればいい。直感的でありつつも細かい部分まで配慮されたUIは、iOS 8の隠しアプリであっても変わらず、そんなところに"Appleらしさ"を感じてしまうこと請け合いだ。

操作手順をカンタン解説

1 『アクティビティ』で日単位の表示をしているとき、画面上部の曜日のあたりを左右へフリックする

2 すると、現在と同じ曜日(1週間前/1週間後)を表示できる。フリックの強さに関係なく、必ず1週間前/1週間後になることがポイントだ