説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「画面上部が一瞬青く光りました!?」という質問に答えます。

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iPhoneのシステム(iOS)は、アプリがシステムから許可を得る形でなんらかの情報を取得するとき、ステータスバーの色を変化させることがあります。画面上部が青く光るのは、アプリが位置情報を参照していることを表し、アプリが終了するタイミングでステータスバーの色が残ったからと考えられます。ステータスバーが赤く光る現象(内蔵マイクへのアクセス)同様、ユーザに対する確認ですから、それほど神経質になる必要はないでしょう。

ステータスバーが青く光る現象は、地図アプリ「Google Maps」で確認できます。アプリを閉じた直後、ステータスバー付近を注意深く見ていると、青く変化したステータスバーに一瞬「"Google Maps"が位置情報を利用中」という文字が浮かびあがることを確認できるはずです。

すべてのアプリでこの現象が発生するわけではありません。そもそも位置情報サービスの利用が許可されたアプリでなければiOSは位置情報を参照できないため、ステータスバーの色はそのままです。参照を許可されたアプリであっても、つねに位置情報サービスを参照しているわけではありませんから、終了時に青くならないこともあります。「Google Maps」の場合、それだけ位置情報サービスにアクセスする機会が多いのでしょう。

つまり、アプリを終了するなどのタイミングで画面上部が青く光るのは、そのアプリがiPhoneの現在位置を知ろうとしている証拠です。一瞬のこととはいえ気になるようであれば、そのアプリが位置情報サービスにアクセスする許可を取り消すか、位置情報サービスそのものを無効化する、あるいはアプリを削除するしかありません。

位置情報を参照するアプリのなかには、終了時などのタイミングでステータスバーが青く光るものがあります