かつてiPhoneで画面を閉じるといえば「ホームボタン」。シングルクリックでホーム画面に戻り、ダブルクリックでアプリ切り替え画面(アプリスイッチャー)を起動することが基本的な役割ですが、2013年発売のiPhone 5sから指紋認証機構「Touch ID」を装備するようになりました。

2025年6月現在、最新システムのiOS 18が対応するiPhoneの中でホームボタンを備えたモデルは「iPhone SE(第2/3世代)」のみです。iPhone X以降のモデルは、さらなる薄型化とディスプレイの大判化を図るため物理ボタンを廃止する流れとなり、ホームボタンを搭載していません。生体認証機構もTouch IDから顔認証のFace IDに取って代わられています。

一方、WWDC 2025で発表された次期システム「iOS 26」では、対応モデルに引き続きiPhone SE(第2/3世代)が含まれています。ホームボタンおよびTouch IDは2026年も現役続行が確定したことになりますから、その意味でホームボタンは当面なくならないと言えるでしょう。

しかし、2025年2月に発売された「iPhone 16e」は、iPhone SEが担ってきた廉価版iPhoneとしてのポジションを継承するモデルですが、ホームボタン/Touch IDを搭載していません。iPhone 16eの発売と歩調を合わせるかのようにiPhone SE(第3世代)が終売となった事実を考えると、iOSでiPhone SE(第2/3世代)がサポートされなくなったときがホームボタンが役割を終える時期だといえそうです。

  • 次期システムのiOS 26では「ホームボタン」搭載のiPhoneがサポートされますが...