おすすめのグラフィックスカードをひとつ選ぶとしたら?

ちなみに現在イチオシのグラフィックスカードを伺うと、「ASUSのGTX750TI-PH-2GD5がお勧めですね。安価なモデルですが、DVI×2をはじめとして映像出力端子が多いため、接続の自由度が高い点が魅力です。個人的にはNVIDIAのGeForce GTX Titan Xをおすすめしたいですが、値が張るので難しいところです(笑)」というお答えをいただくことができた。ミドルレンジ未満のゲーミングPCを検討している人は参考にしてほしい。

イチオシとなるASUSのグラフィックスカード「GTX750TI-PH-2GD5」。補助電源不要でDVIを2系統を備えているため、電源容量の少ないモデルでも導入しやすく、マルチディスプレイにも対応できる

人気ゲームタイトルに対応したiiyama PCのゲーム推奨モデルが多数販売されている

続いて、BUY MOREでの売れ筋モデルについて伺っていこう。5月下旬現在、特に人気があるモデルは「MN-5010-i7-GT」だ。「ファンタシースターオンライン2」(以下「PSO2」)推奨スペックモデルともなっており、定格3.6GHz(TB時4.0GHz)という高クロックで動作する「Intel Corei7-4790」をCPUとして搭載。そしてGPUに「NVIDIA GeForce GTX750」を、ストレージに1TB HDDを搭載したこのモデルは、税込み10万円を切る価格設定により、PSO2をプレイする人のみならず"ゲーマー入門機"として多くのユーザーに選択されている。処理能力の高いCPUをベースに軽めの3DゲームやMOBAなども遊べるようにしたスペックは、確かに価格と性能のバランスが良い。

PCゲームを始めたいライトゲーマーに人気の高い「MN-5010-i7-GT」。PSO2推奨スペックモデルとなっている

現在質問や問い合わせが多いタイトルを伺ったところ、1番はやはり拡張パック「蒼天のイシュガルド」の発売を控えた「ファイナルファンタジーXIV」(以下「FF14」)とのことだった。発売するたびにグラフィックスカードや本体の買い替え需要が喚起されるタイトルだが、今回も例に漏れなかったようだ。店内入り口でも大画面テレビでデモ映像を流しており、ユーザーの注目度は高い。

「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」向けにPCを新調するユーザーは多いよう。店頭では大画面テレビでデモ映像が流されていた

また「グランド・セフト・オートV」や「World of Tanks」などのタイトルもハイエンドユーザーからの問い合わせが多いという。なお、取材当日は「World of Warships」や「League of Legends」などのデモが行われていた。

売れ筋モデルである推奨パソコンについてお話を伺ってきたが、では推奨モデルが存在しないゲームタイトルや、ゲーム以外の用途においてはどのように購入するのが良いのだろうか。この疑問に対して、上月氏は「まずは何でも聞いてみてください!」と心強く答えてくださった。

ある程度メジャーなゲームタイトルであれば、店頭ならほぼスペックの相談ができると考えて良いとのこと。まだ英語版しか発売されていないようなタイトルでも、PC選びに迷ったら試しに聞いてみるといいかもしれない。

ハイエンドユーザーに人気の高い4Kディスプレイ

液晶ディスプレイの展示が豊富なのもBUY MOREの特徴の一つ。フルHD以下の安価なものから高リフレッシュレートのゲーミングディスプレイ、21:9比率のワイドタイプや4Kに対応した高解像度ディスプレイまで、目で見て確認できるラインナップは豊富。またモニターアームも豊富なので、PCと一緒にディスプレイを選びたいなら、とても良い環境だ。実際、3割ほどの方がPCと同時にディスプレイを購入しているという。マルチディスプレイ環境構築の相談も受け付けているそうで、ディスプレイとPC両方のアドバイスを受けることも可能。実際、トレーダーの方などからは8画面環境を構築したいという相談をよく受けるという。

安価なフルHD以下のモデルから、4Kや21:9ウルトラワイド液晶まで、多数のディスプレイが展示されている

4Kディスプレイでは「World of Warships」のデモが行われていた。まだ正式サービス前だが、「World of Tanks」に続き人気となりそうなタイトルだ

またハイエンドユーザーを中心に、現在4Kディスプレイは非常に人気が高いそうだ。特にiiyama PCブランドの「ProLite B2888UHSU」は入荷した先から購入予約が入り、なかなか店頭在庫を用意できないほどだという。こういった高解像度ディスプレイ複数を動作させるためにPCを購入されるマニアックな方も少なくないとのことで、GeForce GTX980のSLI構成といった贅沢な仕様のPCを店頭でお願いしていくユーザーもいるという。

マルチディスプレイによるゲーミング環境も展示。一般的なスペックでは飽き足らないユーザーは、グラフィックスカードを複数枚利用したハイエンドモデルを注文することも可能だ

店頭だからこそ受けられるアドバイスと独自のカスタマイズ

BTOカスタマイズPCはすっかり一般化し、とくにゲーミングPCや特定用途向けPCの購入先はすっかりWebページとなって久しい。しかし、こういったPCも元をたどれば自作PC用パーツで構成されているものであり、これらのパーツの知識があれば、より柔軟な構成を実現できることは間違いない。とはいえこういったパーツの知識を常に追っていくのは非常に大変なことだ。

そんなときに力になってくれるのが、BUY MOREをはじめ、ユニットコムが運営するPC専門店(パソコン工房、GOODWILL、TWOTOP)といえるだろう。専門店が持つ豊富なパーツと知識を上手に使って、満足のいく買い物を実現していただければと思う。

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最後に上月氏より、読者に向けてメッセージをいただいたのでご紹介しよう。

「いつもご来店ありがとうございます。パソコンの購入や、パーツのグレードアップにお悩みの方は、ぜひお店で"こういう事がやりたい!" とお声掛けを。マニアックな質問や、Webページでは選べないカスタマイズにも柔軟に対応いたします。直接ご相談いただければ、悩んでいる問題も意外と簡単に解決するかもしれませんよ。スタッフがこれまで培ってきた知識で誠心誠意お答えいたしますので、気軽にお話ください!」