Apple Watchらしさをどう作っていくか?

Apple Watchは活動時間中、常に装着していることを前提としており、またショートカットも含め、すぐにその日の進捗状況を手首で確認することができる。筆者もこれまで、いくつかのアクティビティトラッカーデバイスを使ってきたが、より具体的に、しかも3種類のアクティビティの進捗をすぐに表示できるデバイスは使ったことがなかったため、「面白い」経験になっている。

とはいえ、これらは“Apple Watchだからできる”、という機能でもない。

1つ不満を言えば、筆者が気に入っていたJawboneの「UP」に搭載されている睡眠計測機能は入っていない。Apple Watchは、夜寝るときに、充電しなければならず、手首から外しているからだ。もしも睡眠計測アプリが登場しても、充電の問題を解決しなければならず、現在のモデルでは実現は難しいだろう。

汎用デバイスであるApple Watchの機能として、アクティビティトラッキングの機能は有望であることは間違いない。しかしながら、Apple Watchらしさをどのように発揮するか、まだわからない。

次の原稿では、Apple Watchならではのエクササイズ機能について触れていくことにしたい。

Apple Watchには、「ミュージック」アプリのプレイリストを同期する機能があり、Bluetooth接続のヘッドフォンで音楽を楽しむことができる。また、Apple Payにも単体で対応するため、ジョギングやウォーキングにはぴったりのツールなのだ。

加えて、例えば計測データを活用するアプリをApple Watchと組み合わせても面白いかもしれない。とはいえ、これもヘルスケアにアクセスするアプリを作れば、必ずしもApple Watchならでは、というわけではなくなるのは悩みどころだ。