タブレットは非常に薄いが、クラムシェル時は少々厚く重いか

今回取り上げる「ASUS TransBook T300Chi(T300CHI-5Y71)」は、タブレット時で厚さがわずか約7.6mmと、非常に薄いのが特徴だ。12.5型の液晶ディスプレイを搭載しているため、タブレットとしては比較的大きい影響もあり(横317.8×縦191.6mm)、実物を手にするとかなり薄く感じた。「これで大丈夫なのか」とちょっと不安になるほどスリムすぎるのだが、背面には剛性の高いアルミ素材が使われており、実際にはかなり頑丈な作りだ。

タブレットの上面部分。12.5型の液晶ディスプレイに対して、約7.6mmの高さはかなり薄い印象を受ける。右側には電源ボタンが配置されているのだが、薄くて目立たないほど

付属のキーボードドックにセットした状態。ボディの素材にはアルミ合金が使われており、高い質感を実現している

タブレットとしては非常にスリムなのだが、キーボードドックを装着したクラムシェルスタイルでは、高さが16.5mmと比較的厚めだ。一般的なクラムシェル型のモバイルノートPCと比べればそれほど厚くはないのだが、タブレット時の状態がかなり薄いために、そのギャップでそこそこ厚みを感じる。これは仕方ないところだろう。

キーボードドック装着時の高さは約16.5mm。タブレット単体時に比べると、倍以上の厚さとなる

キーボードドックの爪を、タブレットの底面部にある凹みに挿しこむようにしてセットする。装着部分にはマグネットが使用されており、スムーズに脱着可能だ

重量はタブレット時で720g、キーボードドック装着時で1.42kgだ。実際に手に持ってみると、タブレット/クラムシェルのどちらのスタイルでも少々ずっしりとした重みを感じる。タブレットとはいっても、パーツ構成はハイエンド寄りのモバイルノートPC相当であるため、ある程度の重さになるのはやむを得ない。またキーボードについても、クラムシェルスタイル時にタブレットを支える必要があるため、あえて重くしているものと思われる。そのような理由があるのは理解できるのだが、期待していたよりも重いのは少々残念だ。