VoLTEがオンのとき圏外になるとどうなるの? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「VoLTEがオンのとき圏外になるとどうなるの?」という質問に答えます。

＊＊＊

iOS 8.3の公開にあわせ、iPhoneを扱う国内3キャリアが高音質通話サービス「VoLTE」を同時スタートさせました。チップの制約によりiPhone 6/6 Plusしかサポートされないうえ、高音質通話が可能になるのはVoLTE対応端末間のみ、異なるキャリア間での高音質通話にも非対応とサービスしては途上ですが、回線の効率運用を進めたいキャリアの意向もあり、今後普及していくことは確実です。

VoLTE(Voice Over LTE)という名前が示すとおり、VoLTEはLTE(4G)回線を利用します。従来の回線交換網も3Gも使用せず、4G回線で音声データと通信データの両方を扱うため、4Gの通信圏内にあることが発着信の条件となります。見方を変えると、VoLTEは4G対応エリアが拡大したいまだからこそ可能になったサービスなのです。

iOS 8.3においてVoLTEのオン/オフは、「設定」の「モバイルデータ通信」にある「4Gをオンにする」項目で行います。そこで「音声通話およびデータ」を選択するとVoLTEが有効になり、以降音声通話とデータ通信の両方が4G経由で行われるようになります。

VoLTEを有効にすると、3Gの通信圏内にあっても4Gで通信できないかぎり圏外扱いになります。少なくともiOS 8.3の現在では、4G通信圏外と判定した場合は自動的にVoLTEをオフにして、従来の回線網で音声通話を可能にするようには動作しません。4Gがカバーされていない/つながりにくいエリアに長時間滞在する場合は、面倒でも「4Gをオンにする」で選択する項目を「データ通信のみ」に変更しておいたほうがいいでしょう。