説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iCloudの「ファミリー共有」は役に立つの?」という質問に答えます。
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役に立つかどうかは使う人次第……ですが、即効性ある使い方が可能かどうかという意味でしたら、答えは「はい」です。購入したアプリや音楽、撮影した写真を共有することが使い方として挙げられますが、もっと身近なお役立ち術もあります。
それは、家族のiPhoneをアラーム代わりに使うこと。何度声をかけても起きない、めざまし時計を止める、挙げ句の果てには二度寝してしまうという困った家族も、寝床付近にiPhoneを置いているはず。それを離れた場所から遠隔操作で鳴らすのです、しかも大音量で。離れた部屋に二度も三度も起こしに行く手間が省けます。
使い方はかんたん。アプリ「Find iPhone」(iPhoneを探す)を起動し、家族のiPhoneを表示しましょう。位置情報サービスを無効化していなければ、現在地として自宅が表示されるはずです。そこで「アクション」ボタンをタップすると、「サウンドを再生」と「紛失モード」、「iPhoneを消去」という3つのボタンが現れますから、「サウンドを再生」をタップしましょう。家族のiPhoneから、ソナー音が大音量で鳴り始めるはずです。
ソナー音はかんたんに止められますが、iPhoneの電源をオフにしたり、位置情報の共有を停止(あるいは位置情報サービスそのものを無効化)したりするのは手間がかかりますから、眠気は吹き飛ぶはず。寝起きの悪い家族でも、渋々ながら寝床から出てくるのではないでしょうか。
問題は、対策を講じやすいこと。具体的な手順はここに書きませんが、自分に対する位置情報の共有を停止されてしまったら、その家族のiPhoneは以降「Find iPhone」に表示されなくなります。年頃の子どもがどこで何をしているか、こっそり監視する目的で「Find iPhone」を使っていたとしたら、まさに「やぶ蛇」。相手のiPhone習熟度を見極めつつ使いたい機能なのです。