FREAK対策以外にも多くの不具合修正

iOS 8.2を急ぎアップデートする理由は「FREAK」問題にあるが、他にも多くの変更点が含まれている。

最大の変化は、Apple Watchとのペアリングに使用するアプリ「Apple Watch」の追加だ(iPhone 5以降に対応)。今後iOS標準装備のアプリとなるようで、Apple Watchを所有しているかどうかに関係なくホーム画面に現れる。標準装備アプリであるだけに削除は不能、必要ない場合はフォルダ内部など目立たない場所に移動しておくしかない。

新登場のアプリ「Apple Watch」。その名のとおり、ペアリングなどApple Watchの管理に利用する

iOS 8で登場した「ヘルスケア」も強化された。距離や体温、身長といった項目の単位を選択できる機能が追加されたほか、大量のデータを処理するときの安定性が向上している。「設定」の「プライバシー」項目にある「モーションとフィットネス」から、モーション・コプロセッサのM7/M8が自動取得する情報を反映するかどうかのスイッチをON/OFFできるようにもなっている。

ほかにも、「メール」や「ミュージック」の安定性向上、Flyover機能使用時における「マップ」の動作安定が図られている。一部の音楽/プレイリストがiTunesから「 ミュージック」に同期されない、Bluetoothで通話するとき応答するまで音声が聞こえない、といった不具合の修正も多数含まれている。

iOS 8.2アップデータの容量だが、iPhone 6/iOS 8.1.3では476MBと、比較的大規模なものとなっている。iOS 8.1.2以降、アップデート時に必要とされるストレージの空き領域は減少しているが、余裕をもって臨んだほうがいいだろう。

iPhone 6では、アップデータの容量が476MBと表示された。ストレージ空き容量とバッテリー残量に余裕があるときに実行しよう