ARMの一部門であるGeomericsは、ゲーム業界最先端のダイナミックライティングソリューション「Enlighten 3 with Forge」を発表した。

Enlighten 3は、グローバルイルミネーション、すなわちシーン内の面から面への光の反射を高精度でリアルタイムにシミュレートすることにより、映画レベルのダイナミックライティングを実現する。

Enlightenは、高度で軽量なリアルタイムグローバルイルミネーション技術、そしてモバイル、コンソール、デスクトッププラットフォーム間のスケーラビリティを備えており、ゲームライティングの業界ベンチマークとなっている。Enlightenのライティング技術はUnity 5に採用されているほか、Unreal Engine 3および4に完全に統合され、いくつかの世界大手のゲーム開発会社に採用されているという。

新機能には、高精度の間接照明、色分解した指向性出力、改良されたライトマップのベイク処理、材質特性の高度な表現が含まれている。さらに、フィジカルベースシェーディングを完全サポートした新しいライティングエディター「Forge」の追加により、アーティストはダイナミックなリアルタイムライティングを短時間で自由にゲームに活用できる。

Forgeは、アーティストの視点で設計されており、分かりやすいユーザインタフェースと直観的な画面表示を備える。また、Forgeは、Autodesk 3ds MaxとMayaからのインポート機能およびモジュール式デザインにより、Enlightenを任意の開発パイプラインに統合するためのカスタマイズ可能な基盤を提供する。さらにForgeの評価版は、シリコンスタジオのYEBIS 3ポストエフェクトミドルウェアを統合し、Forgeツール内で製品クオリティのレンダリングを仮想化できるという。