写真のボケには、ピントを合わせた被写体の後ろに生じる「後ろボケ」だけでなく、手前に生じる「前ボケ」の表現もある。ただ何となく写すのではなく、意識して前ボケが生じる構図とアングルを探ってみよう。具体的には、撮りたい花とレンズの間に別の花を部分的に写し込むこと。そして、絞りは小さい値にセットする。それだけでいい。

F3.5 1/400秒 ISO200 WB:太陽光

F2.8 1/2000秒 ISO200 WB:太陽光

なお下左の写真では、絞り値をF2.8にセットして前ボケを写し込んだ以外に、もうひとつ小ワザを活用している。それはストロボを強制発光モードにして手前の前ボケを明るく照らしたこと。ストロボ非発光で写した下右の写真と見比べると、ストロボの効果がわかるはず。これも、狙いや好みに応じて使い分けるといいだろう。こうした明るい屋外でもストロボ発光ができるのは、レンズ一体型カメラであるPowerShot G7 Xの強みのひとつだ。

F2.8 1/320秒 ISO200 WB:太陽光 ストロボ強制発光

F2.8 1/320秒 ISO200 WB:太陽光 ストロボ非発光