Windowsタブレットで留意すべきこと
一方、Windowsタブレット独自の問題もある。OSがWindowsなので、ウイルス対策ソフトのインストールなど、セキュリティ面での追加作業は必須といってもいい。また、OSのアップデートが他のOSと比べると比較的頻繁に行われ、またそれにかかる時間が長めだという、Windowsが抱える弱点をそのまま引き継いでしまっている。インターフェースも、Windows 8のタッチ用UI「モダンUI」に最適化されたアプリはタッチ操作だけでも使いやすいが、従来のアプリ(デスクトップアプリ)はボタン類が小さく操作しづらい。このあたりはOSの設定である程度カバーできるが、面倒なことには変わりない。
ハードウェア的な面から見ると、ディスプレイが10インチ以上の大型製品はノートPCと同等のCPUを採用しているものが多く、ARM系プロセッサや、同じインテル系でも「ATOM」と比べると消費電力が大きい。このためiPadなどのようなUSB給電では間に合わず、専用の電源アダプターが必要なものが多い。外出時などに汎用のアダプターやモバイルバッテリーが使えないのは要注意だ。また逆に小型の製品では、USBやHDMIといったI/O関連のポートに標準的なサイズの端子ではなく、小型の端子を採用する製品が多い。こうした製品では、周辺機器を接続するのに専用のケーブルや、変換アダプターを介する必要がある。
また、現在は3G/LTEの通信機能を内蔵した製品がないため、外出時には公衆無線LAN環境かモバイルルーター、あるいはテザリングに対応したスマートフォンなどが必要だ。外で活用する際は、こうした「余分な荷物」が必要になることも知っておいたほうがいいだろう。