「ワイプ撮り」ってなんだ?
さて、驚異的なほど軽量で取り回しがいいHC-WX970Mだが、特徴的な機能「ワイプ撮り」を搭載する。ワイプ撮りとは、液晶モニターの端に装備されたサブカメラで撮影した映像を、画面の左下にワイプ(小窓)画面として表示し、メインカメラの映像と同時記録できるという機能だ。
このサブカメラは水平270°、上下それぞれ20°の範囲でぐるりと動かせ、撮影者がワイプに自分を、あるいは隣にいる人を映せる。ワイプ撮り機能によって、HC-WX970Mは斬新な映像を撮影できるだろうし、使い方も多くの人によって開拓されていくことだろう。
<動画(音声が出ます)>ワイプで撮影者を撮ると、コメント入り動画の説得力が増す |
<動画(音声が出ます)>正面を撮影しながら、サブカメラで周囲を撮影することもできる |
スマホを活用する「ワイヤレスワイプ撮り」
HC-WX970Mは、サブカメラのかわりにWi-Fi接続したスマートフォンでもワイプ撮影を行える。それが「ワイヤレスワイプ撮り」だ。ワイヤレスワイプ撮り機能を使うには、iOSおよびAndroid対応の専用アプリ「Panasonic Image App」(無料で提供されている)が必要となる。ちなみに、ワイヤレスワイプ撮り機能と4K記録は併用できないので、フルHD記録に設定しなくてはならない(本体のサブカメラを使用した場合は、メインカメラで4K記録が可能)。
「Wi-Fi」メニューから「ワイプ撮り」をタッチして、接続する機器選択画面で「スマートフォン」をタッチするとワイヤレスワイプ撮りを使える。オレのiPhoneに、HC-WX970Mが「入力しろ」と求めるSSIDを入力すると接続できる仕組みだ。この状態で前述のアプリ「Panasonic Image App」を起動すると、HC-WX970Mのワイプにスマートフォン側で撮影している映像が表示される。
<動画(音声が出ます)>オレのスマートフォンで撮影している動画がワイプに表示される |
ビデオカメラが変わる?
軽量で取り回しがいいだけでも、現時点では4Kビデオカメラとして十分なアドバンテージだ。しかし、HC-WX970Mはそれだけでは終わらない。ワイプ撮り、ワイヤレスワイプ撮りで活用範囲がより広がった。2つの異なる視点の映像を1画面に記録できることで、ビデオカメラの楽しさは飛躍的に増したと感じる。4Kという高解像度、加えて新しいカタチの映像を撮影できるHC-WX970Mはまさに"新世代のビデオカメラ"という印象を受けた。
最近、ちょっと動画作成にアクティブでなかったオレだが、HC-WX970Mでもっとバリバリ動画を撮影して「ニコニコ生放送とかUstream番組でもやっちゃおうかな?」という気にさせられた。
というわけで、「俺のハートにオンデマンド!」ニコ生版を始めちゃうかもしれないので、よろしく!