4Kビデオカメラが来る、オレはそう思う

HC-WX970Mを構えるオレ

どうやら最近、4Kテレビが売れているらしい。テレビが売れるのはそこに表示するコンテンツが認められてきたということだ。現時点の4Kコンテンツは、「ひかりTV」などようやく始まった4K放送のほか、ブルーレイディスクからのアップコンバート表示、デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真、4Kビデオカメラで撮影した動画が主なものだろう。

4K放送が始まったことで「ようやく本当に4Kの時代が来たか」と思う人も多いだろうが、それ以外のコンテンツはどうだ? オレは、これから市場が広がりそうなのはビデオカメラだと考える。

つい最近まで、一般ユーザーが日常で使えるような4Kビデオカメラは存在しなかった。4K対応ビデオカメラ自体はあるにはあったが、サイズが大きすぎたり、価格が高すぎたりしていた。だが、ここ最近で4Kビデオカメラが一般ユーザーにとっても手の届く10万円台前半という価格帯になり、サイズや重量も扱いやすいレベルになってきている。

「そろそろ4Kビデオカメラの時代が始まるか?」というタイミングで、オレが注目したのはパナソニックの4K/30p記録に対応した「HC-WX970M」だ。

スマートフォンのカメラ機能が著しく進化したことによって、「ビデオカメラなんて要らない」と思う人もいそうだが、やっぱり要らないなんてことはない。運動会や文化祭などで遠く、かつピンポイントを撮影するには、やはりスマホのカメラだと画角が広すぎる(写したい被写体が小さくしか写らない)。

とはいえ、進化したスマートフォンのカメラ機能を利用しない手はない。後述するが、HC-WX970Mはスマートフォンのカメラをも活用する仕組みになっているのがスゴイ。

オレ VS HC-WX970M

マイナビニュース編集部から「例のアレが届いた」と報を受けて家を出たオレは、約束の時間からちょうど正確に18分遅れて到着した。

そんなオレをHC-WX970Mが迎撃した。遅れたオレに編集者が怒りでビデオカメラを投げつけたわけではない。オレはHC-WX970Mを手にして「なんだ、この軽さは?」と大きなショックを受けたのだ。4Kビデオカメラにしては軽すぎる。こんな軽さじゃあ、フルHD記録対応のビデオカメラじゃないか!

スペックを見ると、バッテリーとレンズフードをつけた状態でも約475gに過ぎず、500mlの水が入ったペットボトルより軽い。ちなみにこの重量は、同社のフルHDビデオカメラと大差ない重量だ。オレの感想は正しかったというわけだ。これなら女性が使ってもそれほど大きなストレスを感じることはないだろう。

な、なんだこの軽さは! 軽いおかげで取り回しもラクだ

タッチパネルなので直感的な操作ができるのも好印象だ(写真左)。詳しくは後述するが、サブカメラを同時に使用しても、実撮影可能時間が1時間25分と長め。ちなみに、本体の右側にくっついているバッテリーはワイヤレス充電の「Qi」対応だ(写真中)。フードをつけるとワイルドな雰囲気になる(写真右)

「マイナビベア」(身長約23cm)との比較でそのサイズ感がわかるだろうか?