PCの標準スタイルを「Frista」にしていく

飛田氏は、「数年後には、家庭で利用するPCの標準スタイルが、この形になることを期待している」とする。

NECパーソナルコンピュータは、春モデルとして6シリーズ41モデルを発売するが、LaVieへのブランド統一のなかで、戦略的製品として位置づけているのは、「LaVie Hybrid Frista」と、世界最軽量を実現したノートPC「LaVie Hybrid ZERO」の2機種だ。

「これまではA4ノートPCの開発に携わってきたが、デザイン上の進化には限界があった。また、店頭に新製品が並んでも、どこが新しくなっているのか、という来店客の声を聞いてがっかりしたこともあった。Fristaは、ゼロから作り上げた製品。そして、人を選ばず、誰もが使える製品を目指した。第1号製品として、やり残したことはない」と語る。唯一、飛田氏があげたのがカラーバリエーション展開。「ポップなピンクを採用したモデルを作ってみたかった」と語る。

Fristaの発売は2月5日。飛田氏はその日、NECパーソナルコンピュータの本社がある東京・秋葉原の量販店店頭に出向きたいと語った。

「なんだこれ?」――。飛田氏は、Fristaを見た来店客がそう言って、近づいてくれることを期待しているという。

「これまでのPCとは違うと感じてもらい、それでいて、PCとしてのスペックは十分なものが搭載されていることを知ってもらいたい。そうすれば、自らの利用シーンと重ね合わせて、家庭内で使いやすいことが理解してもらえるのではないか」。

NECが提案する家庭向けPCの新たなスタイルは、Fristaで切り開きたいと語る。家庭向けPCの新たな標準スタイルを目指す挑戦が始まった。