語源は「フリースタイル」から
Fristaの名称は、「フリースタイル」を語原としている。どこでも自由に、誰でもが自由に使えるということを意味する。
「従来のようにPCのあるところに人が行くのではなく、人のいるところにPCがある」のが、Fristaが目指したPCの使い方だ。
英語の表記を短くすれば、「Fresta(フレスタ)」となるのだろうが、発音をもとに「Frista(フリスタ)」という造語をあえて採用したのも、日本のユーザーにわかりやすい名称とするための配慮からだ。
もちろん、Frista以外にもいくつかの名称候補があった。候補のひとつには、「LaVie Board」という名称もあった。だが、ボードPCのイメージが先行し、既存スタイルからの脱却がイメージしにくいとして、この案は採用されなかった。
「これまでのデスクトップPCにも、ノートPCにもないスタイルを提案するのがFrista。この名称は、まさにこのPCで目指したコンセプトを表現したものだ」と、飛田氏はネーミングにも自信をみせる。
Fristaでは、バッテリでの駆動にも対応。上位モデルでは1.5時間、中下位モデルでは1.7時間の連続駆動を可能にしており、家のなかを気軽に持ち運ぶことができる。飛田氏は「A4ノートPCに比べると駆動時間は短いが、ちょっと持ち運んで利用するということを想定した点では十分なもの。最低でも1時間は駆動させたいと考えていた」と語る。
台座となる厚み部分は、39.9cm。そのうち、キーボードの収納部に9.8mm、クリアランンスに0.7mm。本体部分は29.4mmしかない。そこにODDを搭載し、その上部分にバッテリーを敷き詰めた。省スペースを維持しながら、1.5時間以上のバッテリー駆動時間を実現するというA4ノートPCに比べても厳しい条件に挑んだものだ。
これもフリースタイルを実現することにつながっている。