Linuxディストリビューション「Ubuntu」の開発で知られる英Canonicalは現地6日、初のUbuntuスマートフォン「BQ Aquaris E4.5 Ubuntu Edition」を発表した。SIMフリー版のほか、スペイン、スウェーデン、ポルトガル、イギリスの4カ国でオペレーターからも提供される。

ubuntu.comにComing soonの文字が

CanonicalはUbuntuのスマートフォン分野拡大に向けて開発を進めており、Aquaris E4.5 Ubuntu Editionは初のUbuntuスマートフォンとなる。開発したBQはスペインのモバイル端末メーカーで、2014年にUbuntuスマートフォン開発でCanonicalと提携を結んでいる。

Aquaris E4.5 Ubuntu Editionは、4.5インチ画面を搭載したスリムなデザインを持つスマートフォン。差別化となるのが、Canonicalが開発したHTMLベースのUI「Scopes」だ。音楽、ソーシャル、Web、写真などをホーム画面に直接表示するもので、さまざまなコンテンツとサービスを集めて統一した体験を提供できる。開発者はアプリの代わりとして、UIツールキットで容易に開発できるScopesを作成してユーザーに提供でき、オペレーターはScopesを利用して容易に端末をカスタマイズできる。ローンチ時、CanonicaとBQはさまざまなScopesを用意するという。

このほかの特徴としては、8GBのストレージ、デュアルフラッシュ搭載・1080p動画撮影可能の8メガピクセルのメインカメラと5メガピクセルのフロントカメラを搭載した。プロセッサは1.3GHz動作のMediaTek Quad Core Cortex A7プロセッサを採用し、RAMは1GBでデュアルSIMをサポートした。

価格は169.90ユーロで、欧州で提供する。Canonicalによると、今後数週間以内にBQ.comのWebサイトでフラッシュセールとして発売される予定で、具体的な時期とURLは来週にもUbuntu(@Ubuntu)とBQ(@bqreaders)のTwitterアカウント、Facebookなどのソーシャルメディアを通じて発表するとしている。これに加えて、スペイン(amena)、スウェーデン(3 Sweden)、ポルトガル(Portugal Telecom)、イギリス(giffgaff)の4カ国のオペレーターからは、SIMをバンドルした形でも提供されるという。