キヤノンは6日、光学50倍ズームのデジタルカメラ「PowerShot SX530 HS」と、光学40倍ズームの「PowerShot SX410 IS」の2モデルを発表した。2月19日から順次発売し、価格はオープン。推定市場価格は、PowerShot SX530 HSが44,800円前後、PowerShot SX410 ISが29,800円前後。

PowerShot SX530 HS

PowerShot SX530 HS

光学50倍ズームのデジタルカメラ。2月19日から発売する。高解像度のままで100倍までズームできる「プログレッシブファインズーム100倍」機能を搭載し、最大で2,400mm相当(35mm判換算)の撮影を可能にしている。オートフォーカス速度は0.12秒、撮影タイムラグは約0.16秒と高速。

「フレーミングアシスト機能」では、ズーム撮影時の被写体の捕捉をサポート。被写体のサイズをキープして撮影を続ける「オートモード」を搭載する。被写体の顔を探索する機能や、自動でズームイン・アウトを行う機能によって、自動でフレーミングを調整した撮影が可能だ。

レンズシフト式の光学手ブレ補正機能「IS」を搭載し、多彩な手ブレ軽減モードを備える。モードの種類は、シーンを判断して手ブレを抑える「マルチシーンIS」、歩き撮りなどの激しい手ブレが発生する状況で手ブレを軽減する「ダイナミックIS」、そのほか流し撮りIS、ハイブリッドIS、三脚IS、パワードISなど。本体のグリップが新形状となり、手ブレしやすい状況でもしっかりとホールドできるようになった。

高感度センサーと独自の映像エンジン「DIGIC」により、高感度撮影時のノイズ発生も抑えている。Wi-Fiに対応し、撮影した画像をスマートフォンなどへワイヤレス転送可能。NFC対応なので無線接続も簡単に行える。「クラウドシンクロ機能」を使えば、PCや「CANON iMAGE GATEWAY」サイトなどへと、撮影した写真の自動転送も可能。リモート撮影用アプリ「Camera Connect」をインストールすることで、スマートフォンをリモコン代わりにして撮影できる。

主な仕様は撮像素子が有効約1,600万画素の1/2.3型CMOSセンサー(裏面照射型)で、レンズが焦点距離24~1,200mm(35mm判換算)の光学50倍ズーム、開放F値がF3.4(W端)~F6.5(T端)、対応感度がISO100~ISO3200となっている。画像処理エンジンは「DIGIC 4+」を採用。

背面のモニターは約46.1万ドット・3型の液晶方式で、記録形式は静止画がJPEG、動画がMP4(MPEG-4 AVC/H.264)、動画の最大記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)/30fps、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードとなっている。本体サイズはW120×D81.7×H91.9mm、重量は約442g(電池、メモリーカード含む)。

PowerShot SX410 IS

PowerShot SX410 IS

光学40倍ズームのデジタルカメラ。3月中旬から発売する。従来モデル「SX400 IS」とほぼ同じ大きさと重量を保ちながら、ズーム能力をアップした。高解像度のままで80倍までズームできる「プログレッシブファインズーム80倍」機能を搭載し、最大で1,920mm相当(35mm判換算)の撮影を可能にしている。

レンズシフト式の光学手ブレ補正機能やモードは、上記「PowerShot SX530 HS」とほぼ共通。グリップも新形状となっている。「フレーミングアシスト機能」やWi-Fiなどのワイヤレス機能は搭載しない。

主な仕様は撮像素子が有効約2,000万画素の1/2.3型CCDセンサーで、レンズが焦点距離24~960mm(35mm判換算)の光学40倍ズーム、開放F値がF3.5(W端)~F6.3(T端)、対応感度がISO100~ISO1600となっている。画像処理エンジンには「DIGIC 4+」を採用。

背面のモニターは約23万ドット・3型の液晶方式で、記録形式は静止画がJPEG、動画がMP4(MPEG-4 AVC/H.264)、音声はリニアPCMのモノラルになる。動画の最大記録画素数は最大1,280×720ドット/25fps、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードとなっている。本体サイズはW104.4×D69.1×H85.1mm、重量は約325g(電池、メモリーカード含む)。