デジタル一眼カメラを買ったばかりのときは、難しいカメラ用語にとまどいがちなもの。「今こそ知りたいデジタル一眼の基本」では、タイトル通りにカメラに関わる基本的なことをやさしく紹介していきます。今回のテーマは、レンズの「画角」です。

「画角」と言われて、どういったことを思い浮かべるでしょう? 「画の広さではなく、画の角度? なんのこっちゃ」と思うかもしれません。画角とはずばり、「写せる範囲」のこと。デジタル一眼カメラのイメージセンサーに写る範囲を角度で表したものです。人の目で見える範囲を視野角と言うように、カメラからレンズを通して見える範囲だと思えば、イメージしやすいでしょう。

画角が広いと「写せる範囲が広く」なり、画角が狭いと「写せる範囲が狭く」なる、というわけです。

同じ場所から撮影してもレンズの画角が変わると、撮影範囲などを含め、まったく違う印象の写真になります

でも、具体的に「あのレンズの画角は■■度だ」と覚えている人は少ないのでは。レンズの仕様書をいちいち引っ張り出して調べるよりも、画角をイメージするのに役立つのが、次回で紹介するレンズの「焦点距離」です。

(野村シンヤ)

キヤノンの標準ズームレンズ「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」。画角は水平64度3分~23度2分、垂直45度3分~15度40分、対角線が74度2分~27度5分の範囲をカバーするが、この数字をいちいち覚えておく必要はないでしょう