まとめ - デジタイザペンが標準で欲しい!

LaVie Uは、インテル最新のCore Mプロセッサを搭載している。Core Mプロセッサは、ファンレスの2-in-1端末タブレットをメインターゲットに開発された、高性能・省電力のプロセッサで、上位モデルのLU550/TSSは当初Core M-70を搭載する予定だったが、11月10日に搭載CPUの変更が発表され、新たにCore M-71が採用されることになった(合わせて発売日も12月18日へと変更)。今回試用した試作機では、当初搭載予定だったCore M-70が搭載されている。

ストレージには、HDDではなく128GBのSSDを搭載。実際に操作してみると、全体的にキビキビとしていて、動作がもたつくということがなかった。ビジネスアプリの操作などの、基本的な作業ならストレスを感じることはないはずだ。ただメモリが4GBなので、アプリを複数立ち上げて操作するというヘビーな使い方にはあまり向かないと思われる。

動作音は、ファンレスのためか皆無だ。発熱もほとんど気にならない。重い挙動のソフトウェアを使いながら本体に触れてみたが、ひと肌よりも温かいと感じる程度だった。

Core M-70搭載の試作機のバッテリ駆動時間は、BBenchで約8時間10分、PCMark 8(Home Battery Accelatated)で5時間32分だった。BBenchとPCMark 8で2時間半以上の違いがあるのは、作業の内容が違うせいだろう。とはいえ、実際に使った感覚では、1日程度ならバッテリがなくなって困るということはなかった。なお、重ねてになるが、製品版とはCPUが異なるため、あくまで参考程度に留めて欲しい。

上位モデルと下位モデルとの違いは、デジタイザーペンの有無とCPUのスペックのみで、上位モデルの直販価格はまだ明らかにされていないが、当初予定では約1万5,000円の価格差だった。デジタイザーペンは、手書き感覚でノートを作成したり、ドローイングを楽しんだりと、実務にもホビーにも利用できるので、ぜひ利用したいところ。どうせならデジタイザーペンは標準装備にし、その代わりメモリやSSDの容量を選べるようにして欲しいところだ。

とはいえスリムで軽量な本体は、タブレットとしてもしっかり使えるし、最新のCore Mプロセッサと1,920×1,080ドットで視野角の広いIPS液晶は、ノートPCとしても不足ない。安価な2-in-1ノートPCに比べ、本機はタブレットとしても、ノートPCとしてもしっかり使えるように設計されているのが好印象の1台だった。