ディーアンドエムホールディングスは11月20日、デノンブランドより、AVレシーバー「AVR-X7200W」を発表した。発売は2015年1月上旬。希望小売価格は350,000円(税別)。

「AVR-X7200W」

AVR-X7200Wは、同社のAVレシーバーのフラッグシップモデル。最新サラウンドフォーマットのDolby Atmosに対応するほか、4K映像のパススルーやアップスケールにも対応している。

パワーアンプは9チャンネル搭載。チャンネルごとに基板を独立させたモノリス・コンストラクションを採用することで、チャンネル間の干渉などを防いでいる。増幅素子には特注品のパワートランジスタ「DHCT」を採用。ヒートシンクには共振の少ないアルミ押し出し材を使用している。定格出力は各チャンネルとも150W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.05%)。

搭載されているパワーアンプのみで、Dolby Atmosの「5.1.2」「5.1.4」「7.1.2」のスピーカー配置を利用できる。外部パワーアンプを使用した場合は「7.1.5」「9.1.2」にも対応する。また、アナログデバイゼス社製の32bitフローティングポイントDSP「SHARCプロセッサー」を4基搭載しており、11.2chまでのデコードが可能だ。

「AL32 Processing Multi Channel」も搭載。デジタルソースを32bitにまで拡張してからアナログ信号に変換することで、より元のアナログ波形に近い出力を実現している。

音場設定は、「Audyssey MultEQ XT32」を採用。最大8カ所の測定データから広範囲で理想的なサウンドが得られるようにチューニングを行うことができる。また、「Sub EQ HT」も搭載しており、2台のサブウーファーを使用している場合に、サブウーファーを個別に測定して最適なイコライジングを行うことができる。

映像面では、4K/60p 4:4:4 24bitパススルーに対応。4K/60pや1080pへのアップスケーリング機能も搭載している。また、2015年初夏にHDCP 2.2対応への無償アップデートが行われる予定だ。HDMI端子は8入力/3出力を搭載している。

「AVR-X7200W」の背面端子

ネットワークでは、DSDやハイレゾ音源に対応。iPhoneなどのアップル製デバイスやAndroid端末に対応したリモコンアプリも用意されている。Wi-FiとBluetoothは標準搭載だ。

本体サイズはW434×D427×H196mmで、質量は17.8kg。消費電力は780Wとなっている。