イエデンワ2 WX05A

ストラップフォン2とはまったく別の方向に進化したのが「イエデンワ2 WX05A」である。名前からだいたい想像がついたかもしれないが、まずは現物をご覧いただこう。

見た目は完全に固定電話

どう見ても受話器(いや、受話器なんだけど)

固定電話ならではのボタン類

横に寝ているのはアンテナ

……完全に固定電話である。何も知らない人がこいつを見て、PHSだと思うことはまずないだろう。まさに"イエデンワ"だ。しかし、しっかりとPHSなのである。

あまりにもユニークなこの端末は、固定電話に慣れ親しんだ人に向けて発売された機種である。もちろん、ただデカいだけではなくて、実際に固定電話としても使えるところがポイントだ。どういうことかというと、PHSとしてだけでなく、実際に自宅の固定電話のケーブルにも接続できるのだ。つまり、一台で二台分の働きをするのである。

自宅の固定電話としても使える

そうそう、家電といえばライトはこの色だよね

これにより、自宅の電話番号でも、PHSの番号でも、どちらでも発信や着信が可能となっている。たとえばワイモバイル同士ならPHS番号で、PHSの番号を知らせたくないときは固定電話として発信するといった使い分けが可能なのだ。

乾電池でも駆動する

ユニークなのは乾電池でも動くこと。もし災害などで自宅が停電しても、これなら安心だ。最近はスマホで十分ということで固定電話を置かない世帯も増えてきたが、こうした付加価値があるなら、再び固定電話の価値が見直される気もする。

固定電話との融合という方向に進んだPHS、この進化の方向もまた、主流ではないからこそ出てきたアイデアではないだろうか。