UQコミュニケーションズは、「WiMAX 2+ 史上最大のタダ替え大作戦」プログラムを11月1日より実施する。同プログラムは、現行のWiMAXユーザーが契約解除料、登録料、端末代金不要で、WiMAX 2+へ移行できるもの。移行後、2年間は月額3,696円(税別)でWiMAX 2+/WiMAXサービスを利用できる。

同社は27日、下り最大110Mbpのモバイル通信サービス「WiMAX 2+」を2015年春からキャリアアグリゲーション(CA)に対応させ、下り最大220Mbpsに高速化すると発表した。これは現在WiMAXに利用している周波数帯域30MHzのうち、20MHzをWiMAX 2+へ割り当てることで実現する。これにより、2015年春以降、下り最大40Mbpsで提供しているWiMAXの周波数帯域は10MHzのみとなり、最大通信速度は下り最大13.3Mbpsに低下する。

今回の無料移行プログラムはこれに対応した施策。WiMAXユーザーは現在利用中のWiMAX機器を、契約解除料や登録料、機器代金無料でWiMAX 2+へ移行できる。

無料移行プログラムを利用した場合の料金は税別3,696円/月。基本使用料4,196円/月(税別)から、2年間適用される「おトク割」500円/月を割り引いた金額となり、2年(25カ月間)目以降は通常の4,196円/月(同)になる。

プログラム適用要件は、2年契約となる「UQ Flatツープラス」または「UQ Flatツープラス auスマホ割(2年/4年)」への加入が必要となる。規定月以外で解約・プラン変更した場合の契約解除料は、最初の13カ月までが19,000円、14カ月目~25カ月目までが14,000円、26カ月目以降は9,500円(いずれも税別)。

なお、変更前の料金プランの契約期間は引き継がれないが、機器購入の分割購入オプション「まとめてプラン」や24カ月の間に毎月利用料金から一定額を割り引く「月割」は継続する。

対象のWiMAX機器は、ルータやUSB接続型端末、WiMAX搭載PCなど。変更できるWiMAX 2+機器は、10月27日時点ではファーウェイ製の「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD15」、NECアクセステクニカ(現NECプラットフォームズ)製の「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ NAD11」の2種類で、いずれもCAには非対応。

NECアクセステクニカ製の「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ NAD11」

ファーウェイ製の「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD15」

対象ユーザーはWiMAX契約中のユーザーで、WiMAX 2+のユーザーは対象外(27日時点ではWiMAXの新規受付は行われていない)。MVNO各社でも同様の施策を実施するが、内容は提供会社により異なるため、詳細は各社Webサイトの確認を推奨する。なお、現在利用している提供会社を変更する場合は対象外となるので注意したい。