薄さだけでなく、全体のバランスで明らかに進化した「iPad Air 2」

会場で注目されたのは、初代iPad Airよりもさらに薄型化された「iPad Air 2」だ。数字でいうと、厚さ約6.1mm。先日発売されたばかりの「iPhone 6 Plus」が7.1mm、「iPhone 6」が6.9mmだから、それよりもさらに薄型化されている。スペシャルイベントに登壇した、米Apple上級副社長Phil Schiller氏は「世界で最も薄い」「2枚重ねても初代iPadより薄い」とその薄さをアピールしていた。

重量は、「iPad Air」が469gだったのに対して、「iPad Air 2」は437g(Wi-Fiモデルの場合)。明らかに軽さを体感するほどの違いはないが、薄さはかなり印象が違う。特に本体の中央付近を持った時、薄さと軽さにバランスの良さを感じる。

「iPhone 6」がそのまま広くなったような厚さだと感じた

そうした薄さを実現するべくディスプレイには、新たに「フルラミネーションディスプレイ」が採用された。従来、カバーガラス・タッチセンサー・LCDという三層構造になっていたが、「フルラミネーションディスプレイ」は、各層の間のギャップをなくす構造になっている。これにより、ギャップの間で生じていた内部反射がなくなった。

そのうえ、「反射防止コーティング」も施されたことで、画面がよりクリアで見やすくなっている。“反射防止”と言っても、マットな仕上がりの反射防止シートなどのように、画面が白っぽく見えるようなものではなく、一見すると従来のガラスと変わらない。また、同じRetinaディスプレイのiPad miniよりも表示が表面に密着して見えるような印象があり、スタイラスを使用した際のギャップ感が少なくなりそうだ。

ホームボタンには待望のTouch IDを搭載

ディスプレイは反射防止コーティングで蛍光灯の反射が抑えられている