米Appleは16日(米国時間)、米サンフランシスコで開催したスペシャルイベントで、OS Xの最新版「OS X Yosemite」を同日より提供すると発表した。YosemiteはOS Xの11番目のメジャーリリース(バージョンは10.10)で、価格は無料。「Mac App Store」を通じて配布される。なお、午前4時15分現在、まだ日本のMac App Storeでは配布が開始されていない。

Yosemite対応機種は以下の通り。

  • iMac(Mid 2007以降)
  • MacBook(Late 2008アルミニウム、およびEarly 2009以降)
  • MacBook Pro(Mid/Late 2007以降)
  • MacBook Air(Late 2008以降)
  • Mac mini(Early 2009以降)
  • Mac Pro(Early 2008以降)
  • Xserve(Early 2009)

基本的にMavericksが動作するMacであればすべて対応する。

アップグレード要件は、OS X 10.6.8以降、2GBのメモリ、8GB以上の空きストレージとなっている。YosemiteにアップグレードできるMacでも、機種によってはHandoffやInstant Hotspot、AirDrop、AirPlayミラーリング、P2PのAirPlay、Power Napなど一部の機能を使用できない場合がある。また、電話機能やSMSなどはiOS 8または8.1を搭載したiPhoneまたはiPadが必要になる。

OS X Yosemite

Yosemiteは、インターフェース要素の半透明化や一部純正アプリのデザイン変更(アイコンデザインの変更を含む)、新しいシステムフォントなど、Retinaディスプレイ用に最適化され、iOS 8と共通するモダンなデザインを採用。

iOS 8との連係機能も強化されており、MacからiPhoneを通じて電話をかけたり、「メッセージ」アプリでSMSの送受信が行えるようになったほか、メールやiWorkのMacとiOSのアプリで作業を引き継げる「Handoff」機能や、テザリングへの接続を簡略化する「Instant Hotspot」、iOSデバイスとのAirDropによるファイル共有(一部の機種のみ)も可能になった。

このほか、ウィジェットによりカスタマイズ可能になった通知センター、ネット検索と統合されたSpotlight、Finderに統合されたiCloud Drive、高速化し、ノート型Macのバッテリ持続時間がさらに延びたSafari、iCloud Driveを使ったファイル共有「Mail Drop」やPDFへのマークアップに対応した「メール」、インターフェースが一新された「iTunes 12」など、多くの新機能の搭載や機能強化が行われた。