また、吸引については「3段階クリーニングシステム」と呼ばれる独自の技術で、エッジクリーニングブラシで書き出したゴミを、メインブラシとフレキシブルブラシの2つのブラシで掻き込み、取り切れなかったゴミは密着ワイパー型吸引口で強力に吸い込むという仕組みだ。

本体裏側やダストボックスの仕様もルンバのベーシックな機構のままを継承する

一方、今回新たに搭載されたXLifeバッテリーだが、充電式ニッケル水素電池で約3時間の充電で最大90分~120分稼動する点は従来と変わらないスペック。ただし、バッテリー寿命が従来の約2倍となる約3年に延長されており、より長期間の使用に耐えることが可能になっているのが特長だ。ルンバの最上位シリーズ「ルンバ800シリーズ」で初めて搭載されたバッテリーが、早くもエントリーモデルにも採用されたかたちだ。

バッテリーの充電は、ルンバが自動で戻る充電ベースのほかに、電源コードを本体に直接挿しても可能。保管場所に制限のある場合はこちらの方法がオススメだ

現在、ルンバの後を追うように、国内外の大手メーカーからもさまざまな製品が発売されているロボット掃除機。消費者にとって選択肢が増えたことは喜ばしい状況である反面、製品選びに悩むこともより多くなるかもしれない。そんな中でも日本で他社に先駆けて発売されて多くのユーザーを獲得し、一定の普及率を誇るルンバだが、その確かな実力は既に実証済みとも言えるだろう。

そういう意味では、特にロボット掃除機を初めて購入する人にとってはルンバは最も安心できる間違いのない選択肢だ。さらに今回、価格はほぼ据え置いたまま、エントリーモデルながらスペックを上げて新たなラインナップとして投入された本製品は、日本の一般家庭におけるロボット掃除機の普及をさらに推し進めてくれそうな一台だ。