日本AMDは東京・秋葉原で9月27日、同社のグラフィックス製品が旧ATI時代を含めて30周年を迎えたことを記念して、ユーザーイベント「AMDグラフィックスイベント in Tokyo」を開催した。当日は同社グラフィックス製品の歩みを振り返るとともに、最新製品の紹介も行うといった内容で各種ステージや展示コーナーを展開した。

週末の秋葉原で開催された「AMDグラフィックスイベント in Tokyo」の会場の様子。多くのAMD(ATI)グラフィックスのファンで賑わった

目玉となったステージでは、AMD本社の担当者なども来日して登壇するなどし、最新のRadeon GPUが備える新技術を解説。ほかにも日本AMDの森本竜英氏(コンシューマ事業部 マーケティングマネージャー)を囲み、紙媒体やオンライン媒体のPC担当の編集者・記者がRadeonに関するあらゆる話題を語り合う座談会も開催した。

AMD本社でデスクトップ担当プロダクトマネージャーをつとめるDevon Nekechuk氏。「True Audio」などRadeon最新技術を解説し、Catalystドライバパッケージの新機能なども紹介

日本限定モデルとして特別にリリースした「Radeon R7 250XE」を紹介。ハイエンドはもちろんだが、省電力性であったり、小型PCの自作であったりという、日本人特有のニーズに特化してスペックが決められた製品だ

新GCNアーキテクチャ「Tonga」をベースとした「Radeon R9 285」で実現した多くの最新技術を解説。ゲームプレイ時の仮想サラウンドにリアリティを持たせることができる「True Audio」や、4K環境への対応、スムーズなゲームプレイを可能とするディスプレイ同期技術「FreeSync」など、様々な新技術が盛り込まれている

ちなみに座談会では参加者の質問に答えるかたちで、森本氏がGeForce GTX 980対抗のRadeonについても言及し、「電力効率など、GTX 980はすばらしい製品だと思う。AMDでももちろん対応GPUを用意している。プランはいくつかのパターンがあるため、どの方向で行くか検討しているが、なるべく早く出したい。いましばらくお待ちください」などと語っていた。

座談会では様々な話題だ出たが、製品のコードネームがわかりづらいとか、北米市場の発表参考価格と日本での実売価格に乖離があるとか、公式サイトのamd.comの閲覧製が悪い等々、AMDにとって"手厳しい"指摘も。森本氏は、改善に取り組んでいくために日本AMDでもアクションを起こしていくと話していた

展示ブースでは、最新のRadeon GPUを搭載するPC本体や、グラフィックスカードの最新製品がズラリと集結していたほか、物販の即売会ブースなども人気を集めていた。なかでもツクモが用意した即売会ブースでは、購入者はオマケのクジ引きができるのだが、その商品が固定シェーダ時代のRadeon 8500(しかもシュリンク未開封の倉庫発掘品)だったり、ファンなら思わず"笑える"遊び心でも来場者を楽しませていた。

最新のRadeon GPUを搭載するPC本体や、グラフィックスカードの最新製品がズラリ

変わったところでは、3Dスキャンの体験コーナーも

マウスコンピューターやツクモは会場内に物販ブースを用意

ツクモ物販の購入者向けクジの商品の一部。貰ってもどうしたらいいか悩みそうなグラフィックスカードだがファンには大うけ

あこがれのALL-IN-WONDERはじめ懐かしいグラフィックス製品や紹介ポップ、旧製品・旧ブランドのロゴ入りポロシャツなどの展示も