面白い、と思える製品を

Paperというアプリは、率直に言って多機能ではない。だがそれだけに、限られたツールをどう使えば描きたいものを表現できるか、考えて工夫する楽しさがある。そして、それに答えてくれるだけのポテンシャルは十分に備わっている。それを引き出すのに最適なツールがPencilだというわけだ。

実際に紙や鉛筆といったアナログな筆記具は、繊細ではあっても多機能ではない。名前の通りそれを目指すツールであるなら、方向性は正しい。そして、それを楽しいと感じさせる魅力ある製品になっていると言えるだろう。

スタイラスに対する不満としては、バッテリーの持続時間はもう少し明確にしてほしいところ。今回使ってみた感触では10日程度で充電が必要になった。毎日使いこむ場合はもう少し短くなるだろう。アプリ側でバッテリー残量の確認はできないものだろうか。また、スタイラス本体には電源オン/オフの機構がないため、使用後にiPad側からBluetooth接続を切ることで節約できるか、検証してみたい。

アプリについては、描画ツールのブラシサイズ調整が欲しい。もしスタイラスの筆圧検知が実装され、ブラシサイズと連動すれば言うことなしだ。ユニークな発想のアイテムが、さらに楽しい描画体験を提供してくれることを期待したい。