説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iPhoneをポケットに入れると誤動作します!?」という質問に答えます。

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iPhoneには、一定時間操作しないとスリープ状態になる「自動ロック機能」が用意されています。初期値では、1分操作しないと自動ロックするよう設定されているため、電源をオンにしたままポケットやカバンの中に入れても自動的に操作できない状態になることがほとんどです。

ロック状態のときには、ロックを解除しないかぎり操作することはできませんが、いくつかの例外があります。そのひとつが「Siri」で、ロック中であるにもかかわらず起動の操作(ホームボタンを押し続ける/耳もとへ当てる)を行えば、Siriは起動します。

ロック状態から起動したSiriは、電話をかけたりメモを取ったりすることができます。WEB検索したり、カレンダーに記録された予定を確認することも可能です。もしポケットの中にiPhoneを入れていて、なにかの拍子にホームボタンを長押しした状態になってしまい、偶然が重なってそれらの処理が進められてしまう可能性はゼロではありません。

誤動作の原因がSiriと思われる場合には、ロック中のアクセス許可を変更しましょう。「設定」で「Touch IDとパスコード」(iPhone 5sの場合)をタップし、パスコードを入力して認証されると、画面の中ほどに「ロック中にアクセスを許可」という項目が表示されるので、そこにある「Siri」スイッチをオフに変更(緑→白)します。これで、ロック中にホームボタンを長押ししてもSiriは起動されないので、Siriを原因とした誤動作はなくなります。

Siriが原因の誤動作をなくす場合は、ロック中のアクセス許可を変更すれば解決することがあります。まずは『設定』を起動し、「Touch IDとパスコード」を開きます(パスコードの入力が必要)

画面の中ほどにある「Siri」スイッチをオフにすると、ロック中にSiriが起動されることはなくなります