説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「ホームボタンを押さずにSiriを起動する方法はありますか?」という質問に答えます。

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2014年4月時点では、原則としてホームボタンを長押ししなければSiriを起動できません。iPhoneに付属のイヤホン、またはMFi(Made for iPhone)ロゴが記載されたイヤホンのボタンを押すことでも起動できますが、指でなにかを押さなければならない点は共通です。

例外は「Assistive Touch」の活用です。『設定』→「アクセシビリティ」→「Assistive Touch」の順に画面を開き、「Assistive Touch」スイッチをオンにすると、画面をタップしてSiriを起動できるようになります。このAssistive Touchボタンはロック画面にも表示されるので、スリープ状態からすばやくSiriを起動したいときにも便利に使えます。

iPhoneに話しかけてSiriを起動できないのか、という質問もよく聞きますが、残念ながらiOS 7.1の時点ではそのような機能は用意されていません。もし声をかけて"Siriを起こす"ことができれば、自動車の運転中でも目を離すことなくいろいろな処理が可能になるだけに、あれば便利な機能といえますが、セキュリティをどう確保するかという重要な課題もあります。話しかけられれば誰でもかまわず反応するのも困った話ですから、やむをえません。

ところで、3月に発表された自動車のナビゲーションシステムにiPhoneのアプリを映し出す「CarPlay」は、ステアリングに用意されたボタンを押すことでSiriを起動できます(Eyes Free)。やはり話しかけて起動することはできませんが、ハンズフリーでもSiriを安全に利用するための機能だといえます。

『設定』でAssistive Touchを有効にすると、画面をタップしてSiriを起動できるようになります