ビジネスでも使える多機能さが魅力「Boxer」

Boxerは簡単な操作と多機能性を併せ持ったアプリ。利用できるアカウントが標準アプリ同様多く、IMAPでメール受信やSMTPでのメール送信が可能だ。メールボックスのメールは左右のフリックで削除や保存ができるのは、標準アプリやMailboxと同様だが、左から右へスワイプさせて登場するメニューを使えば、フォルダ移動や迷惑メールやお気に入りへの分類など様々な処理が素早く行なえる。

また、ビジネスで便利なのが定型文をすぐに出せる「Quick」機能だろう。標準アプリでもメモアプリに保存した文章をメールで共有することで定型文を送ることができるが、「Boxer」の場合はメール作成画面やメールボックス上からすぐに定型文のメニューを呼び出せるので急いでメール送信・返信をしたい時に役に立つ。

連携できるアプリが多く、多様な使い方ができるのも優れたところだ。例えばEvernoteと連携させれば受信したメールをEvernoteに保存でき、Dropboxなどストレージと連携させればストレージ上のファイルをすぐにメール添付できるようになっている。他にも、連絡先アプリを読み込むことで、Boxerアプリ内にアドレス帳を持たせることができ、メールから相手の連絡先が簡単にチェックできるのも便利なところだろう。Boxer上からメールをやりとりしている人の連絡先を出して、電話やFaceTime発信という使い方も可能だ。

便利な機能が多いBoxerだが、メニュー表示やサポートは英語のみなので使い始めは操作で迷うところがあるかもしれない。また、アプリの価格が1000円というのも敷居が高いところだが、現在、使えるメールアカウントがひとつのみという以外は「Boxer」と同じ機能で利用できる無料アプリ「Boxer Lite」があるので、先にこちらを試しに利用して購入を検討してみるという使い方をおススメしたい。

メールボックスでは、差出人の頭文字やプロフィール画像が表示され、誰からのメールかひと目でわかりやすい

メールを作成する時、「Quick」をタップするとすぐに定型文を出せるようになっている

連絡先アプリを読み込ませることで、「Boxer」上でアドレス帳が利用できるようになっている

右フリックで出てくるメニューで様々な処理ができる。Evernoteと連携させてメールを保存させることも可能