SNSで「いいね!」やコメントがつくモテモテな投稿の秘訣は写真。「では早速、スマホで撮影して投稿」……ちょっと待って! モテ写真には被写体や撮り方に法則が。女性ライターがSNSで人気を博すためのヒケツを追求し、紹介したいと思います。今回は「乗り物の写真をかっこよく見せる方法」について。

以前、某自動車メーカーの社長がPRイベントにて「車を持てば、女性にもてると思う」と発言して話題になりました。本当にモテにつながるかは疑問ですが、モテを目指すためにスマホ写真を極めようとしている者としては自動車をはじめとする乗り物の写真も挑戦してみたいところです。

スピード感あふれる写真やカタログのような重厚でオシャレな雰囲気の写真、スマホで撮るのは難しそうですが、アプリで後からエフェクトを簡単にかけられるのがスマホ写真の長所。今回はアプリを利用した方法を紹介していきたいと思います。

写真にアプリでエフェクトをかけて動きを表現

では、まず乗り物の撮影で人気の「流し撮り」をスマホカメラで再現する方法から。流し撮りとは、シャッタースピードを遅くして被写体を追いかけるようにカメラを動かす撮り方で、背景をわざとブレさせることでスピード感が演出できて人気です。しかし、一眼でもうまく撮るにはシャッタースピードの調節やカメラの動かし方などワザが必要なこの方法、シャッタースピードの調節ができないスマホのカメラでは非常に撮影が難しいもの。スマホの場合は、静止している状態で撮った写真をアプリで動きをつけるエフェクトをかけることで流し撮り風に写真を加工できます。

今回使うのは、MAZDAの自動車撮影に特化した写真撮影・加工アプリ「CARPTURE」。流し撮り風や急加速など動きが表現できるエフェクトや、彩度調整・背景加工などで自動車広告のような効果を表現できる、自動車メーカーならではのアプリです。自動車を持っていなくても、身近な乗り物や人・風景に使える個性的なエフェクトが魅力。それでは使い方を説明していきましょう。

MAZDAのアプリ「CARPTURE」。人気自動車雑誌CAR GRAPHICが監修しており、ハイクオリティな写真加工が可能

自動車撮影で使えそうなエフェクトが多数収録されている

背景をマスクしてエフェクトをかけるだけで流し撮り風に

流し撮り風にするには、「CARPTURE」を起動したらまず止まっている状態の自動車を撮影して(もしくはすでに撮っている写真を開いて)、「EFFECT」をタップ。写真の位置や角度の調整をしてから、「Drive」というエフェクトを選択しましょう。すると、背景にマスクをかけるよう指示が出るのですが、被写体を四角でざっくり囲むだけでアプリが背景を認識してマスクする「自動マスク機能」を使えば簡単です。

あとはスピード感を出したい方向と強さを調整してホイール合わせをすれば、背景やホイールが自然な感じにブレて、スピード感ある流し撮り風写真に。止まっている写真を動かしているように見せるのでミニカーや模型など本物の車以外でも使えます。また、止まっている被写体に動きをつけるエフェクトは他にも、「Drive」よりもさらに加速度合いが強くて急加速しているような「After Blur」や、一か所のみにピントを当てる「Zoom Blur」といったものもあるので、ぜひ使いたいところ。

撮影した写真を開いて「EFFECT」をタップ。写真の角度やサイズを調整

背景をマスクする。自動マスク機能が便利だ

エフェクトの強弱をつけてから、ホイールの位置設定をして「次へ」をタップすれば加工が完了

停止している車の写真もアプリで動きが表現できる

自動車広告風のオシャレ写真も「CARPTURE」で可能

また、動きを見せる以外に自動車のカッコいい写真として、自動車のカタログや広告のように車の色味やメタリックな質感を強調したり存在感を見せる静的な写真もありますね。こういった写真も「CARPTURE」で加工できます。

被写体にコントラストをつける「Catalog」や、指定した色以外をモノクロにする「PartColor」、グラデーションレイヤーを重ねられる「Color Gradation」など、普通の画像加工アプリにはあまり見かけないエフェクトがあるので、自動車の撮影でなくとも使ってみると面白いかと思います。

メインのカラー以外をモノクロにする「PartColor」エフェクトを世田谷線にかけると広告風になる

ナンバープレートを隠すエフェクトは自動車の撮影の時に便利だ

スマホカメラは手軽に撮れる反面、動きがあるもの撮影や奥行きの表現など苦手分野も多いもの。しかしうまくアプリを活かすことで、一眼でも難しい表現力の高い写真ができるのが魅力です。ぜひ、今回紹介した「CARPTURE」も活用して、スマホでドラマティックな写真に挑戦してみてはいかがでしょうか。