アルティマは、シンプレクスに開発ソリューションとして、FPGA汎用ボートなどを提供し、東京証券取引所の株式売買システム「arrowhead」に特化した超低レイテンシのDirect Market Access(DMA)ゲートウェイ「SimplexBLAST FPGA」を共同開発したと発表した。

「SimplexBLAST FPGA」は、証券会社が機関投資家から受けた注文を、人手を介さずに直接取引所に取り次ぐDMA業務をサポートする証券会社向けソリューションである。証券会社が注文をチェックした後、取引所に取り次ぐまでの取次処理速度を超高速化させることで、高頻度取引(HFT:High Frequency Trading)の実現をサポートするという。

今回、「SimplexBLAST FPGA」の開発においてシンプレクスは、アルティマから米BittWareのFPGA COTS(Commercial-Off-The-Shelf)ボード、および米Intilopの超低レイテンシGigabit Ethernet TOE(TCP/IP Offload Engine)の提供を受け、FPGAに自社アルゴリズムを組み込んだオーダーマネジメントシステムや、従来CPUを使用した逐次処理により実現していたネットワーク接続におけるTCP/IPの演算処理を実装して、2μs未満の超高速処理を実現したとしている。