なめてた。正直、廉価版だと思ってたのよPFUのモバイルスキャナ「ScanSnap iX100」のことを。いや、廉価版というものを悪くとらえているのではなくて、機能を絞った低価格モデルって意味でね。その分安くなっているわけだし、絶対的な需要はあるわけだから、それはそれで重要なのだけど、ほらやっぱり「ScanSnap iX500」と比べるとね、単純に小型化しましたよ、どこでも持ち歩けますよっていうのはやっぱり弱いわけで、「ScanSnap iX500」と「ScanSnap S1100」というラインナップの時は、どう頑張っても「ScanSnap iX500」おしでした。ハイ。

「ScanSnap iX100」の本体。幅273×奥行き47.5×高さ36mmで重量約400g。大きさのイメージは、ラップの箱といった感じ

それでね、「ScanSnap S1100」の後継機っていっていいのかな? 同じ筋の製品として「ScanSnap iX100」が発表されたわけ。でもって、PFUの新製品発表会なんぞに行ってみたわけよ。そうしたら、バッテリを搭載したっていうじゃない!これだよ、これ。"モバイル"と名乗っているなら、バッテリぐらい搭載しなさいよって話。だから小生、かなり気になってました。「ScanSnap iX100」のことを。で、ちょっと手に入れたので、その辺の話をつらつらと。

スキャナって必要?

そもそもね、このご時世でスキャナを買うってどうなのよって話なんだけど、まぁ普通に考えれば既に"複合機"ってあると思うのですよ……家に。年賀状作成とかのために買ってるでしょ?

で、複合機ってプリンタとスキャナとコピーがウリなわけで、"フラットベッド"タイプだけど、案外スキャナって身近にあるもんなのよ。

だから、普通の家庭ならまず単機能機のスキャナは買わない。コレが例えば、フィルムカメラが趣味で、フィルムを読み込ませたいというなら"フィルムスキャナ"を買うだろうし、複数枚の書類を一気に電子化したいという需要なら、前述したADF(自動原稿送り機構:Auto Document Feeder)付きの「ScanSnap iX500」を買うでしょう。

一枚一枚原稿をセットするという手間は、モバイルスキャナも複合機のスキャナ機能も変わらない。そういう意味では、小生的にあまりプッシュできなかった……のだけどね。

もちろん、モバイルスキャナのメリットもわかるんだ。小型だから場所をとらないとか、出張先でも使えるとか(まぁそんなケースがあるかわからないけど)、そんな感じで。電源もバスパワー駆動に対応しているから、ノートPCとの相性も○。けどまぁ、それだけなんだよなぁって感じだったんだけど、「ScanSnap iX100」のおかげでちょっと目が覚めた。