説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「Apple ID保護のためパスワードのリセットが必要です」というメールが届きました!?』という質問に答えます。

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App Store/iTunes Storeを運営するAppleは、不当な手段での利用(不正アクセス)を監視しています。どのようなアクセスをもって不当とするかの判断基準は示されていませんが、ほかのサイト/サービスなどで手に入れた大量のIDとパスワードを利用し総当たりでログインする「リストアタック」など、怪しい動きを監視しているものと考えられます。

いずれにせよ、不正アクセスがあったと判断されたApple IDアカウントのパスワードは無効化され、App StoreやiTunes Storeにサインインできなくなります。メールの文面にあるとおり、パスワードをリセットして新しいパスワードを登録しなおさなければなりません。

ただし、メールにあるハイパーリンクは利用しないほうがいいでしょう。最近のフィッシング詐欺の手口は巧妙で、大手企業からのメールを装い無関係のサーバに誘導しようとするものも多数あります。一見Appleからのメールでも、まったく無関係のリンクが埋め込まれ、Appleのものに偽装したWEBサイトでユーザID/パスワードを聞きだそうとしているのかもしれないからです。

もし「Apple ID保護のためパスワードのリセットが必要です」というメールが届いたら、AppleのWEBサイト「My Apple ID」に直接アクセスしましょう。画面の指示に従い作業を進めれば、パスワードを再登録しApple IDを元どおり利用できるようになります。Eメール認証を選択すると間もなくメールが届くので、そこにあるリンクを利用すると作業はスムーズです。

このようなメールが届いたら、速やかにApple IDのパスワードリセットを行いましょう