この「ストロングビアクーラー」のもうひとつの機能が、数年前より居酒屋などで注目が集まっていた、0°C以下にまで冷やした氷温ビールが楽しめることだ。本体のスイッチを「氷点下」にセットして、スイッチをオン。「飲みごろ」モードと違うのは、氷を追加するときに同時にスプーン一杯の塩を追加することだ。この塩を入れることで、氷が溶けるときの融解熱に加えて、塩が水に溶ける溶解熱を利用して、ビールをより低温に冷やすことができるのだ。

【左】外に置きっ放しだった常温のビール。22°Cとぬるい状態だ 【右】缶をセットしてその上から氷を入れて、スイッチを入れる

タカラトミーのサイトには氷点下モードではマイナス2°Cに冷やせるとされている。実際に試したところ、マイナス2°Cには達しなかったものの、マイナス1°Cが計測できた。

このマイナス1°Cまで冷えたビールはまさに氷温。味に厳しい方は、冷やしすぎは良くないと仰るかもしれないが、うだるような暑さのなかでの氷温ビールの飲み心地はまさに天国だ。全身にビールの冷たさが広がり、一瞬でリフレッシュできる。

【左】「飲みごろ」モードで冷やしたところ、約6分で5°Cが計測できた 【中】氷点下モードに設定する場合は塩も追加する 【右】撮影できたのは0°Cだが、目視ではマイナス1°Cも計測。しっかりと冷えていた

常温のビールをしっかりと冷やせる「ストロングビアクーラー」。しかし、欠点もある。最も大きいのが、冷やすためにかかる時間だ。前述の通り、常温下に置かれた22°Cのビールを約6°Cの「飲みごろ」にするためには約6分かかった。最初の一本は、セットした後に着替えたり、おつまみを用意するなどすればいいが、問題は2本目だ。個人的な思い込みかもしれないが、ビール党なら最初の1本を飲みきるのに、5分はかからないはず。そう、待ちきれないのだ。これは非常に大きな問題ではないですか?ビール党の皆さん。

さらに「氷点下」にする場合、常温からは約9分かかった。さらにこの常温から一気に氷点下にしたときの計測では最低0°Cまでしか計測できなかったのだ。あと1、2度とはいえ、この差は精神的に大きい。

ちなみに、冷蔵庫で十分に冷やしていた缶ビールで「氷点下」に設定した場合、約5分で「氷点下」にできた。「氷点下」を楽しみたいなら、事前に冷やしておくと良さそうだ。