シャッター速度を下げて、意図的に被写体ブレを作り出したい場合にもNDフィルターが役に立つ。下の写真は、公園の噴水をNDフィルターの「切/入」で撮影したもの。NDフィルターを使わない通常の撮影では、シャッター速度は高速になり、水流は静止して写っている。一方、NDフィルターを「入」にして絞りを絞り込むと、シャッター速度は低下し、水流はブレて写る。

NDフィルター「切」で撮影。絞り優先オート(F4 1/640秒) 原寸大画像を見る

NDフィルター「入」で撮影。絞り優先オート(F16 1/5秒) 原寸大画像を見る

「PowerShot G1 X MarkII」のNDフィルターは、光量を1/8(3段分)に減少させる働きがある。一般的な撮影用途ではこれで十分だが、より大胆な効果を楽しみたい場合は、内蔵のNDフィルターに加えて、レンズ前面に装着するタイプのガラス製NDフィルターを利用するといい。前回も紹介したように「PowerShot G1 X MarkII」は、オプションの「フィルターアダプター FA-DC58E」を使用することで、径58mmのフィルターが装着可能になる。

右は市販のNDフィルター。さまざまな濃度のものが発売されている

NDフィルター「入」+市販のNDフィルターを装着。絞り優先オート(F8 15秒) 原寸大画像を見る

市販のガラス製NDフィルターには、さまざまな濃度のものが発売されているが、上の写真ではシャッター速度を8と2/3段分減光させる「ND400」を使用した。これによってシャッター速度は15秒まで低下。さらに水流のブレ量が増し、幻想的な雰囲気になった。なお、手ブレを防ぐために、三脚の使用は欠かせない。

下の写真も、同じように内蔵NDフィルターとガラス製NDフィルターを併用して写したもの。水面に見られる小さな波の凹凸が消えて、まるで凍り付いたようなイメージになった。このほか、動いている人や乗り物を低速シャッターで撮るのも面白い。

「PowerShot G1 X MarkII」は、フルオート撮影だけでなく、こうした機能や拡張性を生かした撮影も楽しめる点が魅力のひとつになっている。

フィルターなし。絞り優先オート(F4 1/125秒) 原寸大画像を見る

市販のNDフィルターを装着。絞り優先オート(F6.3 15秒) 原寸大画像を見る

フィルターなし。絞り優先オート(F16 1/50秒) 原寸大画像を見る

市販のNDフィルターを装着。絞り優先オート(F16 15秒) 原寸大画像を見る