一方のGALAXY S5もカメラに力を入れているが、Xperia Z2とは力の入れ具合が異なっている。画素数こそ1600万画素とXperia Z2よりも少ないが、オートフォーカスの速度が従来よりも3倍近く早い約0.3秒まで短縮され、さらに黒つぶれや白飛びを防ぐことができるHDR機能をリアルタイムにプレビューしながら使えるようになったのだ。また、被写体との距離を測定することで一眼レフカメラのような背景ボケを作れる選択フォーカス機能も搭載している。

HDR機能

背景ボケも可能

個人的に「いいところに目をつけたな」と思ったのは、インカメラがかなり広角気味になり、90度もの範囲を写せるようになったことだ。今までは手を伸ばして自撮りしようとしてもせいぜい2人がくっついて写るのがやっとだったが、GALAXY S5からは3人が余裕で入れる程度に広がったのだ。自撮りは世界的なブームにもなっているし、日本でも昔から若者の間で当たり前のように行われている撮影スタイルだ。たしかにPRするにしては地味な進化だけど、これはもっと大きく打ち出してもいいんじゃないかと思う。

カメラ以外で注目したいのは、やっと防水対応したこと。GALAXYシリーズの大きな弱点でもあっただけに、これは嬉しい進化だ。