ちなみにこれまでスマートフォンに採用されていたフォーカス方式は、コントラストオートフォーカスというもの。これはレンズを動かして、被写体のコントラストがもっとも強くなった部分を探すというやり方だ。ピント精度は高いが、コントラストが合う部分を探してレンズを前後に駆動するため、どうしてもフォーカス速度には限界があった。

位相差オートフォーカスはコントラスト方式とはまったく異なり、被写体までの距離を測ってレンズを動かすやり方。これならレンズを行ったり来たりさせてピントが合うポイントを探らなくていいので、フォーカスの速度が上がるというわけだ。

また、位相差を採用したことにより、被写体との距離を測定して自然なボケを作り出す選択フォーカス機能も搭載した。スマホのカメラ性能が上がったことでコンパクトデジカメが売れなくなっているという話はよく耳にするが、スマホが一眼レフを脅かすのもそう遠い未来の話ではないのかもしれない。

セルフィーブームを受けてか、インカメラの画角が広がった

iPhoneに比べるとはっきりと違いがわかる

なお、世界的に「セルフィー(自撮り)」が流行していることもあってか、インカメラの焦点距離がかなり広角気味になった。これまでだと2人までしか入らなかったような場面でも楽に3人入る程度には画角が広がったので、Facebookなどにインカメラで自撮りをアップすることが多いユーザーにオススメしたいところだ。

(記事提供: AndroWire編集部)