NECならびにNECアクセステクニカは12日、無線LAN(Wi-Fi)ホームルータ「AtermWF300HP2」を発表した。ルータ本体(PA-WF300HP2)と、ルータ本体+USB子機「AtermWF300HP2」のセットモデル(PA-WF300HP2/U)を用意し、5月22日より発売する。価格はオープン、店頭予想価格は前者が5,000円前後、後者が7,000円前後。

AtermWF300HP2

USBスティックセット

AtermWF300HP2は、現行モデル「AtermWF300HP」の後継となる。規格値最大300MbpsのIEEE802.11b/g/nに準拠しており(2.4GHz帯)、送信×2本と受信×2本のアンテナを内蔵。5GHz帯のIEEE802.11a/n/anはサポートしていない。有線LANインタフェースは、WAN側が100BASE-TX×1、LAN側が100BASE-TX×3。ルータモードとブリッジモードを切り替えられるほか、別のWi-Fi親機と子機の間に設置して、電波状況を改善させる「中継機」としても利用できる。本体サイズは約W31×D75×H118mm、重量は約0.2kg。

新機能として、インターネットへの接続時間をコントロール可能な「こども安心ネットタイマー」を搭載。小学生~高校生のスマートフォン所有率が急激に高まり、勉強時間の減少といった悪影響が顕在化しつつある現状を踏まえ、AtermWF300HP2にWi-Fi接続する端末ごとにインターネット接続を制御できるようにした。

「こども安心ネットタイマー」の設定画面

管理者となる保護者のスマートフォンに専用アプリ「Atermスマートリモコン」をインストールし、各端末にインターネット接続を許可する曜日や時間帯を指定する。一時的な許可と制限も、アプリ上のスケジュール表をタップするだけで行える。Atermスマートリモコンの対応OSは、Android 4.4 / 4.3 / 4.2 / 4.1 / 4.0 / 3.2 / 3.1 / 3.0 / 2.3、 iOS 7.1 / 7.0 / 6.0 / 5.1 / 5.0 (2014年5月現在)。

Wi-Fi接続の暗号化は、WEP(128/64bit)、WPA-PSK(TKIP/AES)、WPA2-PSK(TKIP/AES)に対応するが、IEEE802.11nではWPA-PSK(AES)とWPA2-PSK(AES)のみ。そのほか、MACアドレスフィルタリング(最大20台)やネットワーク分離といったセキュリティ機能を装備。Wi-Fi接続を簡単に行う機能は、独自の「らくらく無線スタート」、WPSに加えて、スマートフォンやタブレットで便利なQRコード読み取りやNFCに対応する。