KDDIの2014夏モデル、誰にどの機種がオススメできるのかを考える(前編)

定番の「Xperia」シリーズ最新モデルとなる「Xperia ZL2」は、各機能が順当に進化したモデルだ。ソニーといえば個人的にはカメラ機能に注目しているのだが、今回も約2070万画素のCMOSセンサーを搭載しており、4K動画が撮影できるなど、同社のデジタルカメラ技術が惜しげもなく投入されている。4K動画なんて不要だろうと思う人もいるかもしれないが、これほど画素数が多いと一部を拡大してもかなり綺麗に見えるため、むしろズーム機能のないスマートフォンでこそ威力を発揮するのだ。また、旅行中に4K動画でムービーを撮影し、後で好きなところを切り出せば、それだけで800万画素の立派な写真の出来上がりである。

さらに、「Xperia ZL2」はカメラだけでなく、撮った写真を見るためのディスプレイとしても優秀だ。5.0インチとほどよい大きさの高精細トリルミナスディスプレイは、従来のディスプレイに比べて明らかに発色がよくなっており、画像をよりビビッドにくっきりと表示できる。

他にはサウンドを高音質に再生できるステレオスピーカーにもこだわっており、写真、ディスプレイ、サウンドという3つの基本機能が高いレベルでまとまった機種になっているのだ。このあたりはそれぞれの分野で高い技術を誇るソニーならではか。かなり順当な進化であり、その意味ではこれまで「Xperia」シリーズを使ってきたユーザーも安心して乗り換えられるモデルだ。強烈な個性があるわけではないが、すべてにおいてハイレベルかつ欠点の少ないモデルなので、スマホ選びに困っている人に「間違いないよ」とオススメしたい。