Intelは、シンガポールのResort World Convention Centreで開催中(4月29日~5月1日)の、アジア太平洋地域のチャネル・パートナー向け会議「Intel Solution Summit 2014」(ISS 2014)において記者向け説明会を開催し、同社のNUC(Next Unit of Computing)戦略などを明らかにした。
IntelでNUCのマーケティングを統括するJohn Deatherage氏(Director of Marketing, Intel NUC Team)は、現在のNCUラインナップについて、一般ユーザー向け(コンシューマ市場向け)とビジネス向け(コマーシャル市場向け)に、
Core i5ベース | 600~800米ドル |
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Core i3ベース | 400~550米ドル |
Atom/Celeronベース | 190~300米ドル(一般市場向け) 150~300ドル(ビジネス市場向け) |
の3製品構成を採っているとし、今年末にはCore i5とCore i3モデルについては14nmプロセスを採用する次世代Coreプロセッサの"Broadwell"(ブロードウェル: 開発コードネーム)ベースの製品に移行する計画を明らかにするとともに、ビジネス市場向けのエントリーモデルとして、Bay TrailベースのAtomプロセッサを採用した「DE3815TYKHE」を、本会議の開催にあわせて発表し、同日出荷を開始したことを明らかにした。
同氏は、DIY市場向けで先行したNUCが、ここに来てビジネス市場向けのソリューションとしても注目されるようになっており、Citrixなどが仮想デスクトップクライアントとしての評価を進めていると説明。その一例として、インド市場で小規模ビジネスや学校用の仮想デスクトップシステムを展開するCitrusは、現在Atomベースのネットトップを採用しているクライアントを、Thin Cyanionベースに移行する計画であることを明らかにした。また、米国では、HDビデオ会議システムを展開するVIDYOがNUCの採用を決めており、ビジネス市場でもNUCのエコシステムが拡大していることをアピールした。