MVNO事業にも注力
古関社長は、日本のMVNO市場における今後の成長予測も明らかにした。同社では2013年12月に577万件だった契約者数は、2014年には778万件、2015年には1005万件、2016年には1226万件にまで推移すると予測している。最近では総務省のバックアップも追い風になっているという。続いて、グローバルにおけるMVNO契約者シェアの動向も紹介。それによると、欧州では11%、北米では10%、豪州では14%とのこと。現在3%~4%の日本市場も、今後の数年で成長していくとの見方を示した。
「ほぼスマホ」から「スマホ」へ
MVNO事業で提供しているデータ通信プラン「BIGLOBE LTE・3G」のエントリープランには、新たに090で始まる電話番号を利用できる「音声通話オプション」を追加するという。提供開始は7月になる見込み。同社ではBIGLOBE LTE・3Gと、「AQUOS PHONE SH90B」(シャープ製)をセットにした「Wi-Fi ほぼスマホ AQUOS PHONE for BIGLOBE」というサービスを提供しているが、こちらでも音声通話オプションが利用できるようになる。
BIGLOBE LTE・3Gのエントリープランでは、050で始まる音声発信が行える。しかし利用者からは「これまで使っていた電話番号が使えないならいらない」と言われることも多いという。7月に提供開始を予定する音声通話オプションでは、090で始まる電話番号で音声発信を行える。MNP(ナンバーポータビリティ)を利用した、他キャリアからの転入も行えるようにする考えだ。古関社長は「基本料金などは、まだ決まっていない。最後まで悩むと思う」と話した。