「前回のインタビューでカメラを忘れた話をしたでしょ。あの後、さすがにカメラマンがカメラを忘れるのはまずいなと思って書き加えました。前回のインタビューの影響は大きかったんですよ!」
な、なるほど。Iさんの忘れ物が減ったのであれば、インタビューしたかいがあったというものだ。
最後に、Iさんと同じようにiPhoneを落としたり壊したり忘れたりする人にアドバイスをもらった。
「まずはケースをつけること。別に落としてもなんてことはないって思ってたけど、落とすとドキッとはするので、それがなくなるだけで楽になりますね。あとは『大事なものをつけておけ』ってことですね。思い入れは大事です。家族の写真とか、そんな程度じゃダメです。娘が手作りしてくれたストラップみたいに、世界で唯一のものとかじゃないと」
さすがに「iPhoneを365日落とし続ける男」の実体験からくる言葉には重みがある。本記事をご覧の皆さんの中にiPhoneをよく落としたりなくしたりする人がいれば、ぜひ参考にしてみてほしい。
インタビュー終了後、IさんはiPhoneをつかんで、一瞬落としそうになりながら何とか堪え、部屋を出て行った。
部屋を出るとき、Iさんは「そうそう」と振り返ってこう言った。
「経験から言わせていただくと、iPhoneを落としてもヒビが入るくらいで壊れることはよっぽどじゃないとないですよ。落としても、大丈夫。そう、iPhoneならね」