イードは2月26日、携帯電話主要3キャリアの最新スマートフォンを使用して通信速度の実測調査を実施し、その結果を発表した。同調査は、九州地区7県の大学・高校86カ所、観光・レジャー・ショッピング施設60カ所、駅・空港18カ所の計164カ所で実施したもので、iPhone/Androidともにドコモの平均ダウンロード速度が最も速かったという。

調査に使用したのは、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルが提供するLTE/3G通信に対応したiPhoneおよびAndroidスマートフォン。iPhoneは各社のiPhone 5c、Androidスマートフォンはドコモが「Xperia Z1f」、auが「Xperia Z1」、ソフトバンクが「AQUOS PHONE Xx」となる。

調査はスピード測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」を使用し、各地点の施設入り口付近で全端末同時に3回速度を測定し、その平均値を算出した。期間は2月5日から18日まで。

平均ダウンロード速度ではiPhone/Androidともにドコモ優位

iPhoneの平均ダウンロード速度が最も速かったのはNTTドコモで23.9Mbps。続いてソフトバンクが18.4Mbps、auが18.1Mbpsという結果だった。ドコモのiPhoneは全164カ所中、81カ所で首位を獲得し、46カ所で30Mbps以上を記録。大分県・別府市の「別府大学」では、最高速となる64.2Mbpsを記録した。

Androidの平均ダウンロード速度はドコモが首位で29.3Mbps。続いて、auが20.4Mbps、ソフトバンクが19.7Mbpsという結果だった。ドコモのAndroidは164カ所中、97カ所で首位を獲得、67カ所で30Mbps以上を記録した。福岡県・福岡市の「レベルファイブスタジアム」では最高速の92.5Mbpsを記録している。

アップロード平均速度についてはiPhone、Androidともにソフトバンクが最速。iPhoneでは10.6Mbps、Androidでは11.0Mbpsだった。

Androidのダウンロード、アップロード速度の比較

県別に結果を見ると次のようになる。福岡県では、ドコモが平均ダウンロード速度で首位(iPhoneは26.2Mbps、Androidは31.3Mbps)。長崎県でもドコモがiPhone、Androidともに首位を獲得(iPhoneは25.0Mbps、Androidは33.7Mbps)だった。佐賀県も同様の結果で、ドコモがトップ(iPhoneは22.0Mbps、Androidは30.1Mbps)。このほか大分、熊本、宮崎、鹿児島でも、ドコモが首位を獲得した。大分県は26.1Mbps/31.5Mbps(iPhone/Android)、熊本県は23.0Mbps/27.9Mbps(同)、宮崎県は19.2Mbps/21.4Mbps(同)、鹿児島県は24.8Mbps/28.2Mbps(同)という結果となった。

施設別でもドコモが優位

今回計測した大学・高校(86カ所)での測定結果は次の通りとなる。平均ダウンロード速度はドコモが最も速く、iPhoneは23.2Mbps、Androidは27.8Mbpsだった。最速だった地点数においてもiPhoneが43カ所、Androidが51カ所で首位を獲得、約6割の大学・高校で各社を凌ぐダウンロード速度を記録した。各県の県庁所在地や県中央部にある大学・高校だけでなく、郊外エリアでも強さを発揮したとのこと。一方、アップロードの平均速度については、iPhone/Androidともにソフトバンクが首位となった。

九州の大学・高校の測定結果

また観光・レジャー・ショッピング施設(60カ所)での測定結果は次の通りとなる。平均ダウンロード最速はiPhone/Androidともにドコモが最速で、20Mbps以上を記録。最速だった地点数においても、iPhoneが30カ所、Androidが35カ所とそれぞれ首位を獲得している。一方、アップロード平均速度はソフトバンクが首位となっている。

観光・レジャー・ショッピングの測定結果

このほか、駅・空港(18カ所)での測定では、iPhone、Androidともにダウンロード速度で最速(平均20Mbps以上)。アップロード平均速度では、こちらもソフトバンクが首位となった。

駅・空港の測定結果