ヤマハは2月25日、AVレシーバー「RX-V377」を発表した。発売は3月中旬で、希望小売価格は44,000円(税別)。

「RX-V377」

背面

マルチチャンネル再生を行いたいが、リアにスピーカーを設置するスペースがないというケースは少なくない。そのような場合によく利用されるのが、フロントチャンネルのみでサラウンド再生を行うバーチャルサラウンドだ。しかし、フロントチャンネルのみのバーチャルサラウンドでは、臨場感、さらにリスニングポイントの広さで、リアルなマルチチャンネル環境には及ばない。

RX-V377は、5.1ch対応のスタンダードなAVレシーバーだが、フロントバーチャルサラウンドの「Virtual CINEMA DSP」に加えて、フロントの左右、サラウンドの左右とセンター用スピーカーをすべて前面に配置した状態でサラウンド再生を行う「Virtual CINEMA FRONT」を搭載。Virtual CINEMA DSPを上回る臨場感を実現することが可能だ。

「Virtual CINEMA FRONT」のイメージ

パワーアンプはディスクリート構成で、定格出力は100W×5(6Ω負荷時)。コンパクトなスピーカーやサブウーファーなしのシステムでも臨場感のある低域表現を実現する「Extra Bass」機能も搭載している。

HDMI端子は、入力4系統/出力1系統を装備。4K映像のパススルーのほか、3D映像、ARCにも対応。主要メーカーのテレビやレコーダーとのリンク機能も利用できる。音声入力は、アナログ×4系統にデジタル×3系統(光×1系統、同軸×2系統)。搭載しているDACはバーブラウン製で、192kHz/24bitにまで対応。光・同軸デジタル音声入力端子からのハイレゾ音源再生も可能だ。

本体サイズはW435×D315×H151mmで、質量は7.4kg。消費電力は260wとなっている。