ユニスターは22日、ツクモパソコン本店にてASRock製のFM2+対応マザーボードや、HISのRadeon Rシリーズ搭載グラフィックスカードの製品紹介セミナーを開催した。

ASRockの日本正規代理店であるユニスターの斉藤敬氏によるあいさつに続いて、続いて次に宇都木氏による、ASRockマザーボードのKaveri対応状況と"いまオススメ"なマザーボードの紹介を行った。

ユニスターの斉藤敬氏

ASrockマザーの説明を行う宇都木氏

Kaveri対応でオススメなマザーボード

現在、ASRockマザーボードでKaveriに対応しているのは11製品で、中でもオススメ製品として、ゴールドコーティングを施した日本製固体コンデンサをフル採用するExtreme6+シリーズ、ゴールドコーティングはないものの日本製固体コンデンサを採用したExtreme4+シリーズを紹介。

ASrockのFM2+対応マザーボードを紹介。現時点で対応しているのは全部で11製品と豊富なラインナップをそろえる

ASrockマザーボードの展示。こちらはExtreme6+とExtreme4+

また、Mini-ITXながらゴールドコーティングコンデンサや802.11n/Bluetoothにオンボードで対応するFM2A88X-ITXをはじめとした、A88Xチップセット採用の上位モデルで安定した動作が得られるという。

AMDプラットフォーム小型PCを構築するユーザーも多くMini-ITXマザーの人気も高い。こちらはハイエンドモデルのFM2A88X-ITX

次に同社のハイエンドゲーミングマザーボードである「Fatal1ty FM2A88X+Killer」の特徴を紹介。15マイクロメートルと厚い金箔を使用したPCI Expressコネクタや、ロスの少ない電源コネクタ、高音質のPurify Soundというハードウェア部分のほか、UEFIに独自機能が備わっているという。

一押しはシグネチャーモデルであるFatal1ty FM2A88X+Killer。ハード面、ソフト面で機能満載だ

例えば、UEFI上からUSBメモリにLAN/RAIDドライバをコピーし、OSインストールに備えたり、トラブル発生時に画像やログファイルのデータを添えてASRockのサポートに連絡できるといった機能を備える。

さらにソフトウェア面ではFストリームというFatal1thシリーズだけに提供されるツールが添付されており、キーボードによるマクロ機能、特定キーを押したときだけマウスの感度を変更するスナイパーキー機能、そしてFatal1thマウスコネクタはマウスのポーリングレートを125Hzから1000Hzの間で調整する機能があり、Fatal1thの名にふさわしいゲーマー向けマザーボードである説明した。

Fatal1tyマウスポート

Radeon R9 290X搭載でゴールドカラーの「H290XQMT4GT」は3月発売予定

続いてのセッションでは、HIS(Hightech Infromation System)のシニアリージョナルセールスマネージャのNELSON FUNG氏がHISの会社紹介と3月に発売が予定されているAMD Radeon R9 290Xを使用したグラフィックボード「H290XQMT4GT」を紹介した。

このイベントのために香港から来日したというNELSON FUNG氏

HISは「Hightech Information System」の略

まず「HISを知っている人は手を上げてほしい」と尋ねたFUNG氏。会場のかなりの人が知っていることに喜びつつ会社の概要を説明した。HISは1987年にディスプレイカードやFAXモデムを製造するOEMメーカーとして設立されたが、2002年にATIのAIBパートナー(AIB:AddInBoard)となりオリジナルブランドメーカーとして第二のスタートを切った。

ATIのAIBパートナーからスタートし、現在はAMDの戦略AIB/上級パートナーの地位となっている。また、これまでの受賞数も1600を突破したという

翌2003年には日本国内でもおなじみになってきたHIS IceQシリーズを発売し、その後も成長を続け、2009年にはATIグラフィック製品のUS市場のNo.2、APAC市場のトップセールス企業になったという。

Radeon R9 290Xを搭載した「H290XQMT4GT」は、日本での発売開始が3月に予定されている本製品はゴールドカラーで目を引くだけでなく、オーバークロックを考慮したiPower電源、同社最新の冷却技術IceQX2による静音性と冷却性能の両立、そしてiTurboによるオーバークロックが施されている。

HISのハイエンド製品「H290XQMT4GT」を持つFUNG氏。ゴールドのハデなデザインが目を引く

IceQX2は5本のヒートパイプと86mmのデュアルファンを採用しており、リファレンスクーラーよりも5dB静かであるという。価格は現時点で8万ぐらいを予定しているという(為替レートの変動があるので確定ではない)。

製品の特徴。5本のヒートパイプと86mmデュアルファンで静かで強力に冷やすIceQX2がHISグラフィックカードのウリだ

その後、Mantleの効果をバトルフィールド4で確認するデモが行われたが、デモシステムからR9 290Xを抜いたA10-7850K内蔵グラフィックでキャンペーンモードの冒頭を再生したところ、DirectXでは14~16FPS程度のフレームレートだった。一方のMantleでは6~7FPSと半減し、正確な数値が出なかった。

検証環境

本命の290X搭載カードでは、DirectXが62~64FPSぐらい、Mantleで65~68FPSぐらいのパフォーマンスとなったが、どちらも途中でPCがハングアップするというアクシデントで残念ながら時間切れとなってしまった。

A10-7850K内蔵グラフィックでのバトルフィールド4の再生フレーム数を表示。DirectX11で14-16FPS程度だったのがMantleにすると6-8FPSとまさかの数値半減

気を取り直してR9 290X搭載カードに交換したが、こちらは途中でハングアップし明確な結果を出すことができなかった

イベント終了時に開催されたじゃんけん大会の景品はなかなか豪華で、ASRockマザーボード2枚、HISグラフィックカード1枚、マウスパッド3枚とユニスターが扱う別会社のバックパックの合計7品が提供された。

最後に斉藤氏が「ASRockとHISのタッグでイベントを行っていきたい」と表明して、イベントが終了した。

「H290XQMT4GT」以外にも3月に製品を投入

説明会終了後HISのNELSON氏に話を聞いた。

HISのイチオシは「H290XQMT4GT」とのことだが、ハイエンド製品まで手が伸びないというユーザーへの"セカンドチョイス"を尋ねるとグラフィックス性能に加えて、IceQX2で高い静音性能と冷却性能を備えたRadeon R9 290/280X搭載製品が他社との差別要因になるので推していきたいとのことだ。

Radeon R9 280X搭載カードはIceQX2を採用する

R9 270Xも冷却にIceQX2採用

R9 270は冷却にIceQX採用

また、世界的にR9 280Xの需要がひっ迫しているので、提供しやすいクラスのGPUを採用した製品も3月に発売するということで、こちらも期待したい。

会場には参考出品ということでGX Gaming社のキーボードとマウスも展示されていた