消費電力測定(グラフ74~75)

最後に消費電力を測定してみたい。いつもだと3DMarkのFireStrikeをExtreme Profileで実行して変化を見るが、今回はミッドレンジということで、Default ProfileでFireStrikeのデモを実施して消費電力の変化を見てみた。ちなみに待機時の実効消費電力は

■待機時の実効消費電力比較
GTX 650 Ti 76W
GTX 750 Ti 77W
GTX 760 79W
R7-260 79W
R7-265 80W
R7-270 80W

といった数字になっている。

さて、グラフ74が実効消費電力そのものである。とにかく目立つのがGTX 760の消費電力の多さだが、TDP170Wの製品だからこれは致し方ないだろう。続いてR9 270とR7 265が同程度。そこから15Wほど下がってR7 260。さらに20W以上下がってGTX 650 Tiが続き、GTX 750 Tiはさらにそれをわずかながら下回る結果となっている。

見やすくするため、待機時の実効消費電力との差を示したのがグラフ75である。もっともFireStrikeのデモだからCPUもそれなりに負荷が掛かっているので、この全部がGPUの増分という訳ではないが、かなりの部分がGPUの分になるとは思われる。

実際GTX 760はピークで180W弱、平均140Wといったあたりで、これはTDP170Wの枠にかなう数字だ。R9 270とR7 265はTDP150Wだから平均100W程度というのはちょっと控えめな感じだ。R7 260の80Wは、TDPの95Wを考えれば妥当なところだろう。

GTX 650 TiはTDP110Wという話だったが、60Wほどでかなりマージンを残している感じ。GTX750 TiはTDP60Wに対して平均50W強で、こちらは枠をかなり使っている雰囲気ではある。全体に、どのカードもそれぞれのTDP枠に応じた数字に落ち着いていることは確認できた。