予想以上の反響という新サービス「Social Gallery」

リリース後わずか1週間で採用の声がかかったというSocial Gallery。いち早く導入したのが、株式会社オールブルーが運営する、国内ガールズエンタメの最新情報を海外に向けて発信しているTokyo Girls' Update というサイトだ。

博報堂アイ・スタジオ デジタルソリューション1部 ディレクターの土橋萌花氏

Social Galleryの導入を担当した、デジタルソリューション1部 ディレクターの土橋萌花氏はこう語る。

「Tokyo Girls' UpdateはFacebookのファンが47万人おり、ソーシャルメディアとオウンドメディアの両方で国内ガールズエンタメの最新情報を配信し、どちらも時間軸という基準だけで表示するものでした。

Social Galleryをオウンドメディアに導入することで、最新順だけではなく、ソーシャルメディアで『何のガールズエンタメ情報』が支持されているかという新しい価値を提供できました。結果的に生活者のオウンドメディアでの回遊率もあがり、オウンドメディア上でソーシャルメディアのファンになってもらえるコンテンツに成長しました。

Tokyo Girls' Update担当者からは、外国の方にどんな情報が支持されているかなど、オウンドメディアを営業ツールとしても利用できるようになったと評価を頂いています。」

ニュースの海外言語配信の他、番組コンテンツなども字幕付きで視聴可能

Tokyo Girls' Updateから分かる通り、情報のあり方は国境を越えてきている。海外飲料メーカーなどのコーポレートサイトからも、世界的な「オウンドメディアのソーシャル化」の潮流を感じることができる。

博報堂アイ・スタジオ グローバル制作部 プロダクション・マネージャーのタンポンチョエ・タムマラット氏

グローバル案件を担当しSocial Galleryの開発にも携わった、グローバル制作部のプロダクション・マネージャー、タンポンチョエ・タムマラット(以下、プラム)氏は、グローバルでの可能性を次のように説明する。

「ソーシャルメディアの普及は世界的に広がっており、ソーシャルメディア×オウンドメディアはどの国でも進んでいます。」

プラム氏の出身国であるタイでは、国民の90%超がソーシャルメディアの利用経験を持ち、企業はソーシャルによる生活者とのコミュニケーションをことのほか重視しているという。Social Galleryでは、そうしたグローバルでのソーシャルの利用動向も踏まえながら開発されている。

プラム氏は「例えば、日系企業が国ごとに運営しているソーシャルアカウントを束ね、国ごとの活動であったり、商品の何が支持されているかなどを可視化し、国境を越えた反応をコンテンツ化することができるようになります。そしてまた、CSRの一貫として海外でチャリティー活動をしている企業であれば、現地での活動内容をレポートとしてソーシャルメディアに投稿、それを即座にオウンドメディアにも掲載することができるようになります。グローバル展開する企業の生活者コミュニケーションを支えるツールの1つとしてもオススメしたいです」とアピールする。

企業が何かしらの活動を行い、生活者と共存していく以上、十字氏が指摘するように「何の目的のために、ソーシャルを活用しどんな指標を用いてどんな成果を上げるか。」は企業自身の取り組みにかかっている。2014年、そうした取り組みが進み、企業と生活者の間のコミュニケーションがより深まっていくことを期待したい。