最後に、少しだけ気になったことを述べておこう。グリーンハウスは元々調理器具専門ではなく、BD・DVDプレーヤーやオーディオ機器、PC周辺機器などを販売している企業だ。

そこに起因するのだろう、調理器具としてのパッケージングに慣れていないことが少々透けて見えてしまう。たとえば、取扱説明書の記載はハードウェアの注意事項に終始しており、どんな食材がOKでどんな食材がNGなのかや、料理に関する(知っておくべき)基礎知識などは記載されていない。レシピ本も付属するが、淡々と作り方を紹介しているだけで、ノンオイルフライヤー料理のコツや使いこなしの豆知識など、製品活用の幅を広げる工夫がなされていない。

本体についても同様。大手家電メーカーの電子レンジのIF(インタフェース)には必ず記載されている、代表的食材の調理時間目安なども一切書かれていない。付属シールの対応で4品の料理の調理時間が書かれていたが、これではやや不親切だし「料理を作りたい」「楽しみたい」といった気分の高揚につながらないだろう。また、本体に消費電力(1,400W)の記載もなかった。

付属するレシピブック。内容はグリーンハウスのWebサイトに掲載されているものと同一

外箱に載っているレシピが、実はもっとも実用的。ぜひ写真に撮って保存しておこう

何といっても手軽に揚げ物(?)を作れるのがメリット

……とはいえ、だ。普通に揚げ物を作ると、繰り返し述べている健康面以外にも油処理や片付けが面倒という現実的な問題がある。その点、このノンオイルフライヤーは油を使わないので掃除もラクラク。また、バスケットやトレーは汚れが落ちやすく表面加工されているので、簡単に洗うことができる。安全面にも配慮されている。蓋はセンサー付きできちんと閉まっていないと調理がスタートしないので、子供でも扱える。これを使って親子でオヤツ作りも楽しい。

後部排気口にはフィルターが。汚れたら交換しよう

唐揚げを作ったときに洗う必要のある付属品

本製品は一度に調理できる容量が少なく、家族の夕食のおかずを任せるには力不足だ。だが、独身者や単身赴任者には最適だろう。家族でも、子供のおやつ作りや高脂血症のお父さんのぶんだけ油抜きのおかずを作るといったシーンで十分活躍しそうだ。

付属する器具一式。上部3点は、左からピザ皿、ケーキ型、バスケット用の油受け皿

フライドチキン調理時に出た油。この量は無視できない!?

えっ、天ぷらはどうなのか、ですって? 実は、天ぷらはレシピ本にも載っていない。つまり……そういうことですよ。でもね、ノンオイルフライヤーで健康的な食生活を送っているご褒美に、たまには美味しい天ぷらを食べに行くってのも、いいと思いません? それもまた、ノンオイルフライヤーあればこその楽しみですよ!